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星の島で恋をした【完結】
第8章 《八》
セルマとしては抗っているつもりではあるが、下手に動くと自分を刺激することになるので強く動くことができない。
シャツの上から男の手を押さえるのだが、そんなもので手の動きが止まるわけがないのはセルマだって分かりきっている。
駄目だと頭では思っていても、身体はどうやらそうは思っていないようだ。男に求められ、セルマはそれでもいいと思っていた。
この歳になってもセルマは経験がなかったが、別に大切に取っていたわけではなく、単に機会がなかっただけだ。だからといって、だれでもいいというわけでもない。
だけど……とセルマはここで目を覚ました時に男に加えられた愛撫を思い出し、身体は勝手に熱くなった。
──この男なら委ねてもいいかもしれない。
そう思ってしまったため、ますます抗う気力がなくなっていく。
「スキアを倒さなければならない」
「ん……はぁ」
「だから、乙女は奪わない」
「ぁ……んっ」
セルマのシャツの中で蠢く男の手のせいでセルマの身体からますます力が抜けた。ぐったりと男の厚い胸板に身体を預けていた。
「知らない男に簡単に許すなと言ったはずだが」
「カティヤ王女……の、紹介、だから」
「だから信頼していると?」
「信頼……は、して、ない」
「ほう?」
「でも、カティヤ王女に似てる、から」
男の手はやわやわとセルマの胸を服の上から揉み、そしてシャツのボタンを外していく。
「肩の傷口から血が出ている」
「汚れ……る」
「今更だな」
肩口に唇を押し当てられ、きつく吸い付かれた。
「ぁはぁっ」
「ここも、感じるのか?」
男が触れる場所すべて感じてしまう。ひどく敏感になっているようでセルマは身を捩った。
髪をかき上げられ、首筋にキスをされた。男はセルマの首の付け根を執拗に口づけたり舐めたりしていた。そこに男の唇が触れる度、セルマの身体は今まで感じたことがないくらい熱くなり、弾けそうになった。
この感覚はなんだというのか。
セルマは戸惑い、しかし男から与えられる感覚に頭がぼんやりとしてきた。
「あっ……はぁ、セルマっ」
背後から男のせっぱ詰まった声が聞こえてきた。
「乙女を汚すことはできないが、セルマがほしい」
「だ……め」
シャツの上から男の手を押さえるのだが、そんなもので手の動きが止まるわけがないのはセルマだって分かりきっている。
駄目だと頭では思っていても、身体はどうやらそうは思っていないようだ。男に求められ、セルマはそれでもいいと思っていた。
この歳になってもセルマは経験がなかったが、別に大切に取っていたわけではなく、単に機会がなかっただけだ。だからといって、だれでもいいというわけでもない。
だけど……とセルマはここで目を覚ました時に男に加えられた愛撫を思い出し、身体は勝手に熱くなった。
──この男なら委ねてもいいかもしれない。
そう思ってしまったため、ますます抗う気力がなくなっていく。
「スキアを倒さなければならない」
「ん……はぁ」
「だから、乙女は奪わない」
「ぁ……んっ」
セルマのシャツの中で蠢く男の手のせいでセルマの身体からますます力が抜けた。ぐったりと男の厚い胸板に身体を預けていた。
「知らない男に簡単に許すなと言ったはずだが」
「カティヤ王女……の、紹介、だから」
「だから信頼していると?」
「信頼……は、して、ない」
「ほう?」
「でも、カティヤ王女に似てる、から」
男の手はやわやわとセルマの胸を服の上から揉み、そしてシャツのボタンを外していく。
「肩の傷口から血が出ている」
「汚れ……る」
「今更だな」
肩口に唇を押し当てられ、きつく吸い付かれた。
「ぁはぁっ」
「ここも、感じるのか?」
男が触れる場所すべて感じてしまう。ひどく敏感になっているようでセルマは身を捩った。
髪をかき上げられ、首筋にキスをされた。男はセルマの首の付け根を執拗に口づけたり舐めたりしていた。そこに男の唇が触れる度、セルマの身体は今まで感じたことがないくらい熱くなり、弾けそうになった。
この感覚はなんだというのか。
セルマは戸惑い、しかし男から与えられる感覚に頭がぼんやりとしてきた。
「あっ……はぁ、セルマっ」
背後から男のせっぱ詰まった声が聞こえてきた。
「乙女を汚すことはできないが、セルマがほしい」
「だ……め」