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星の島で恋をした【完結】
第13章 《十三》

きらきらとした虹色の光はいつの間にか地面から消えていたが、セルマの腕はその名残を残していた。右腕は虹の光をまとい、輝いていた。
「アステリ持ちって言葉、カティヤから聞いたことない?」
リクハルドの質問に、セルマは驚いて顔を捻った。金色の瞳と視線がかち合った。
「初めてカティヤ王女とお会いしたときに言われた」
「なるほどねえ」
セルマの答えにリクハルドは満足した笑みを浮かべ、それからセルマの顎をつかんだ。
「それでここに強引に行くように言ったのか」
リクハルドは納得しているようだが、セルマはまったく分からない。不満を表情に表すと、リクハルドはくすりと笑った。
「セルマ、キスをしてもいい?」
そう聞いておきながら、リクハルドはセルマの答えを聞く前に唇を塞いできた。
少しかさついたリクハルドの唇の感触の後、ぺろりと舐められた舌にセルマはぞくりと震えた。
腰に痺れみたいなものを感じて立っていられなくなって、身体をリクハルドに向けるとしがみついた。
「セルマ、これを見て」
そう言ってリクハルドは左手首をセルマに見せた。そこには、金色に光る星が五つ。
「星の島に選ばれると、身体のどこかにこういうのが現れるんだ」
「……きれい」
「これ、セルマの身体にもあるよ」
「……え?」
リクハルドはそう言ってセルマの右手をとって示した。そこには、リクハルドの手首にあるのと同じような星が五つ。ただこちらは金色ではなく虹色に輝いていた。
「ほら、同じ。島がセルマを認めた」
「え……。なに、これっ!」
リクハルドの指がセルマの虹色に輝く星に触れた。
「ぁ……っ」
リクハルドに触れられると、とてつもなく気持ちがよくて、身体が震えた。
「島に星の乙女と認められたんだ」
リクハルドはセルマの右手のひらとリクハルドの左手のひらをあわせてさらに手首の星同士を重ね合わせ、セルマの唇を塞いだ。気持ちよくて身体が震えた。
「セルマ、好きだ」
リクハルドはセルマの耳元でそう囁くと、ぎゅっと抱きしめてきた。
「アステリ持ちって言葉、カティヤから聞いたことない?」
リクハルドの質問に、セルマは驚いて顔を捻った。金色の瞳と視線がかち合った。
「初めてカティヤ王女とお会いしたときに言われた」
「なるほどねえ」
セルマの答えにリクハルドは満足した笑みを浮かべ、それからセルマの顎をつかんだ。
「それでここに強引に行くように言ったのか」
リクハルドは納得しているようだが、セルマはまったく分からない。不満を表情に表すと、リクハルドはくすりと笑った。
「セルマ、キスをしてもいい?」
そう聞いておきながら、リクハルドはセルマの答えを聞く前に唇を塞いできた。
少しかさついたリクハルドの唇の感触の後、ぺろりと舐められた舌にセルマはぞくりと震えた。
腰に痺れみたいなものを感じて立っていられなくなって、身体をリクハルドに向けるとしがみついた。
「セルマ、これを見て」
そう言ってリクハルドは左手首をセルマに見せた。そこには、金色に光る星が五つ。
「星の島に選ばれると、身体のどこかにこういうのが現れるんだ」
「……きれい」
「これ、セルマの身体にもあるよ」
「……え?」
リクハルドはそう言ってセルマの右手をとって示した。そこには、リクハルドの手首にあるのと同じような星が五つ。ただこちらは金色ではなく虹色に輝いていた。
「ほら、同じ。島がセルマを認めた」
「え……。なに、これっ!」
リクハルドの指がセルマの虹色に輝く星に触れた。
「ぁ……っ」
リクハルドに触れられると、とてつもなく気持ちがよくて、身体が震えた。
「島に星の乙女と認められたんだ」
リクハルドはセルマの右手のひらとリクハルドの左手のひらをあわせてさらに手首の星同士を重ね合わせ、セルマの唇を塞いだ。気持ちよくて身体が震えた。
「セルマ、好きだ」
リクハルドはセルマの耳元でそう囁くと、ぎゅっと抱きしめてきた。

