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星の島で恋をした【完結】
第16章 《十六》
 なんだか納得できていなかったけれど、倒せたからいいとしよう。

 セルマの苦笑いにリクハルドはぎゅっと身体を抱きしめた。



「最後、セルマが怪我をした時、心臓が止まったかと思った」
「……ごめん」


 すっかり油断していた自分にセルマは申し訳なくて、リクハルドの背中に手を回した。



「しかもスキアに傷をつけたときも助けてくれた。ありがとう」
「ほんと、もっと自分を大切にしろよ!」


 リクハルドに怒られ、セルマはうなだれた。



「ごめんなさい」
「無事だったからいいけど、もっと自分を大切にしろよ」
「はい」
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