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海棠花【ヘダンファ】~遠い約束~
第3章 運命の邂逅
「ちゃんと冷ましたんだけど、熱くないわよね?」
 食事のときも、梨花は父に話しかけるのを忘れない。父の眼を見ながら、会話するように話すのである。
 咀嚼するのもやっとのソギョンは、薄い粥を碗に一杯食べるのも大仕事で刻を要する。梨花は根気よくソギョンに接し、何があっても腹を立てたりはしなかった。
 そのときも何匙めかを呑み下そうとしていて、ソギョンが急に咽せたのだった。
「お父さん? お父さん!」
 梨花は驚愕し、木匙を放り出し、ソギョンを抱き起こし、ゆっくり背中をさすった。
「大丈夫?」
 幸いにもソギョンは喉につまらせることもなく、無事に粥を飲み下せた。寝たきりの病人が食事を詰まらせて呼吸困難で死んでしまうというのは、実はよくあることだ。
 梨花はいつも十分気をつけているつもりではあったが、やはり、思いがけぬときに事故は起こる。
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