この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
海棠花【ヘダンファ】~遠い約束~
第5章 凍れる月~生涯の想い人~
「その応えも全く正直で良いな。いかにも、そなたらしい考え方だ。だが、男にとっては少々物足りない。男たるもの、惚れた女に玉の指輪くらいは贈りたいものだぞ?」
 からかうような物言いにも、梨花は泰然と構えている。
 南斗はよく何かと戯れ言を口にしては梨花をからかう。いちいち振り回されていては堪らないので、最近は上手くかわす技も身につけた。
「それはお生憎さまでした。若さま、起き抜けからご冗談はほどほどになさって、さっさとお顔を洗って下さいませ」
「そう口煩く申すでない。小言ばかり口にしておったら、折角の可愛らしい顔が台なしだ。今日の雪景色は殊更見事なものだが、そなたの麗しさには到底敵わぬ」
「良い加減になさって下さい!」
 梨花は幼児を窘めるように言うと、南斗の前に金盥を差し出した。
/332ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ