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海棠花【ヘダンファ】~遠い約束~
第8章 終焉
 威徳の弔いが行われた時、何と亡骸は既にないという極めて珍しい葬儀であった。その後、威徳の夫人は悠々自適に暮らし、時折、大行首から〝お見舞い〟と称する金封が届けられることになる。
 威徳の妻が口をつぐんでいたのには、何も良人への不信や欲得づくだけではなかったろう。役所に調べられれば、威徳の悪行も明るみに出ることになる。威徳の庇護者であり協力者でもあった右議政は左議政にまで昇ったが、既に三年前に亡くなっていた。
 威徳の妻は家門を守りたかったのだ。家と体面を守るためには、役所に届け出るわけにはゆかなかったのである。
 後に、彼女は自分の生んだ三女に聟を取り、猛氏の家門を存続させている。
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