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激情パラドックス
第7章 激情の果てに
あの濃密な日々から三ヶ月。美弥はレストラン『パラドックス』を辞めた。新しいバイトを見つけ、先輩と暮らし始めたようで、今はもう、よかったな幸せになれよ、と思えるようになった。

そりゃあ最初は辛かった。心も、カラダも。こんなにオナニーした日々はかつてないだろう。まさにオナニーの達人と言えそうな気さえしてきていた。右手が友達ってやつだ。こんな傷心の日々でも、俺の精力は衰えを見せなかった。

最後に一度だけ抱いて、とセックスし、俺のちんこ写真を撮っていった元カノのさくらからは、やっと結婚相手が見つかったとメールが入った。よかったな、俺よりデカいの?と返信したが、答えはなかった。

虚しい日々だ。

おかげでAV女優にも詳しくなった。けど風俗には興味が持てない。なんて言うか、性に合わないんだな。ヤりたい時にヤれる女が、彼女がいた生活が、どれだけ有難かったか、失って初めてわかる……ってやつだ。

情けないことこの上ない。

店長の佐久間は優花との新居を構えた。産婦人科にも同行していると言う。店のみんなが彼らを祝福している。美弥のセフレだったという伊藤は相変わらず新しいバイトが入るたび、手を着けてるようだ。懲りない奴だ。

佐久間みたいにちゃんと大人になって生きることが、俺にもできるんだろうか?今まで俺は、何をしてきたんだ……?大学に行って、可愛い彼女ができて、居心地の良いバイト先にそのまま就職して……、一体俺のどこに問題があったんだ……?

「俺達そろそろ結婚とか考えてもいいのかもな?」
「えー!?嬉しい……!でもプロポーズはちゃんとしてね?」
「ああ、わかってるよ。今のは軽く言っただけ……後できちんと、な」
レストランに来ていたカップルの、こんな会話が耳に入る。ああ、そうか……、こういうのは男がきちんと言ってやらなきゃいけないのか……。ていうか俺、結婚したいのか……?

結婚って?なんだろう。

漠然とそんな問いが自分の中に生じた。佐久間みたいに子どもを持つこと?一緒に暮らすこと?セックスの為なら同棲だっていいし、一緒に暮らさなくたっていいじゃないか。

いや、うん。でも。
セックスの相手がいないことは、今とても困っている。身をもってわかっている。そこをどうにかしたいのは確かだ。
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