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激情パラドックス
第7章 激情の果てに
「意外だよな、お前別れたらすぐ女作ると思ってた」
「いや佐久間はなんか俺のこと誤解してねーか?俺真面目だし一途だし」
「18のバイトに手ぇつけといて、それはないだろ?」
店長の佐久間と飲んでいる。こいつはもう、俺と美弥の間に起こったことを知っている。みっともないが、さくらとの顛末も話した。
「あれはたまたま……、俺からってわけでもねーし」
「お前そこじゃない?自分から好きになって彼女にしたいと思った子いないんじゃないのか?」
「……まぁ、そうだな。さくらも美弥もあっちからだし……、学生時代もそうだった」
そうだ、思えば俺は、俺の事を好きだとわかってる女としか付き合っていないし、自分から告った経験もない。
「はぁ……、モテる男は受け身でいいよなぁ。オレなんか優花をモノにするまでにどんだけ苦労したと思ってんだよ……」
そういうもん、か……。
「苦労してモノにしたらさ、すっごく大事にしようって思えるんだぞ。オレほんと今一緒に暮らし始めて超幸せでさ……聞いてくれよこないだなんか……」
佐久間の惚気は延々と続いた。
そうか……。俺は自分から女に惚れたことがないのか。
それは新たな発見だった。女に困ったことがない、ってやつだったんだろう。その俺が今こうして、孤独を味わっている……。これはきっと人生の岐路に勃たされている、もとい、立たされている、ってやつなんだな。
「苦労してもモノにしたいと思える女……、か。うん、そういう女との最初のセックスって最高なんだろうな」
考えるだけでゾクゾク、ムクムクしてくる。
「またお前すぐそっちの話になるー。女ってそういうことだけじゃないだろ?」
「いい子ぶんなよ、子どもまで作っといてよー」
「いやーまぁ、はっはっは!」
くそっ。マジで幸せそうだな佐久間。
「まぁ、さ、安定したエッチの相手が欲しいなら、結婚とか考えた方がいいと思うぞ?何かを求めれば何かを失う。お前の場合、どうしてもこいつとヤりたい、って自分から思うぐらいの女がいたら、結婚をきちんと考えていけばうまくいくんじゃないのか?」
「なんか……、うん、妙に説得力あるな」
「いや佐久間はなんか俺のこと誤解してねーか?俺真面目だし一途だし」
「18のバイトに手ぇつけといて、それはないだろ?」
店長の佐久間と飲んでいる。こいつはもう、俺と美弥の間に起こったことを知っている。みっともないが、さくらとの顛末も話した。
「あれはたまたま……、俺からってわけでもねーし」
「お前そこじゃない?自分から好きになって彼女にしたいと思った子いないんじゃないのか?」
「……まぁ、そうだな。さくらも美弥もあっちからだし……、学生時代もそうだった」
そうだ、思えば俺は、俺の事を好きだとわかってる女としか付き合っていないし、自分から告った経験もない。
「はぁ……、モテる男は受け身でいいよなぁ。オレなんか優花をモノにするまでにどんだけ苦労したと思ってんだよ……」
そういうもん、か……。
「苦労してモノにしたらさ、すっごく大事にしようって思えるんだぞ。オレほんと今一緒に暮らし始めて超幸せでさ……聞いてくれよこないだなんか……」
佐久間の惚気は延々と続いた。
そうか……。俺は自分から女に惚れたことがないのか。
それは新たな発見だった。女に困ったことがない、ってやつだったんだろう。その俺が今こうして、孤独を味わっている……。これはきっと人生の岐路に勃たされている、もとい、立たされている、ってやつなんだな。
「苦労してもモノにしたいと思える女……、か。うん、そういう女との最初のセックスって最高なんだろうな」
考えるだけでゾクゾク、ムクムクしてくる。
「またお前すぐそっちの話になるー。女ってそういうことだけじゃないだろ?」
「いい子ぶんなよ、子どもまで作っといてよー」
「いやーまぁ、はっはっは!」
くそっ。マジで幸せそうだな佐久間。
「まぁ、さ、安定したエッチの相手が欲しいなら、結婚とか考えた方がいいと思うぞ?何かを求めれば何かを失う。お前の場合、どうしてもこいつとヤりたい、って自分から思うぐらいの女がいたら、結婚をきちんと考えていけばうまくいくんじゃないのか?」
「なんか……、うん、妙に説得力あるな」