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第10章 それぞれの思惑　想い　念い

それだけ元気なら家に帰れよ　みゆの負担になるなら考えるからな」そこにタイマーの音
「大丈夫ですよ　おはようございます　負担ならるいにちゃんと言います　朝御飯にしましょう」私の声に意地悪してゴメンね　小さくるいが私に　独占欲が暴走したって　子供みたい
「毎朝は無理かもですよ　今日はクロワッサンです」
「みゆちゃんおはよ　了解」

マスクをして帽子をかぶって朝食を仕上げる
「おはようございます」くまさんがのっそり入って来た「なんだよ　くま泊まったのか？」頷いて
今日は帰るよって呟く　クロワッサン　スクランブルエッグ　サラダにコーヒー
「頂きます」くまさんがニコニコ嬉しそうに朝御飯「美味しい」って　なんだか幸せになる笑顔

「シーツとか洗濯しますからしゅうせいさん出してくださいね　くまさん部屋は？」荷物ないよ　ありがとうって　片付けしよう
クロワッサンを出してから客室の掃除　奥にはコインランドリーみたいな洗濯場所もあるから全部洗って干して　乾いたらアイロン

「ご馳走さま　みゆちゃんこんな家政婦みたいな仕事嫌じゃない？」しゅうせいさんがシーツを抱えて
「掃除も洗濯も苦じゃないですよ」私の言葉に「俺の下着も」洗いません！「奥の洗濯場所でお願いします　ババロアありますよ」そこにチャイムの音　誰だろう？
厨房に戻ると「みゆ兄さんが来たよ」えっと「司兄さんだよ」昨日会った人かな「おはよう　朝早くに申し訳ない」世間は狭いな　やっぱりあの人だ
朝御飯を用意　しゅうせいさんとくまさんにババロア「凄いな　いつからカフェになったんだよ　焼きたてのクロワッサンなんて贅沢だな」昨日と違って柔らかい感じ　だけどるいとは似てないなぁ
「みゆおいで」るいの声に帽子とマスクを取って側に「おはようございます　榊　美優です」私が言うと「昨日はありがとう　お陰で助かったよ」ニッコリ笑う　役にたてて良かった「お口に合うと良いのですが　コーヒーで良いですか？」頷く　なんか緊張する
「みゆちゃん　ご馳走さま」しゅうせいさんが
「なんだしゅう君まで　仕事は大変？」しゅうせいさんが「はい　だけど充実してます　ご無沙汰してます」ニッコリ爽やかな笑顔　さすが芸能人　様になるなぁ　ドラマのワンシーンみたい
「みゆちゃん」はい　はい「要りますか？」頷くからバスケットにプレーンとチーズにハムやレタス　茹でタマゴのスライス