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第10章 それぞれの思惑　想い　念い

みゆが散歩に行った海を見つめる
「ダメだからな」僕が言うと笑うだけ　紹介すんじゃなかったかなぁ
けんは不動産を手広く経営　海外にもホテルや別荘を持ってる　頭が良くカフェや居酒屋も自分でデザインして繁盛させてる敏腕社長　だけど偉そうじゃなくて話しやすいからモテるんだよな
「お前モテるだろ　少し前にはモデルと付き合ってたじゃんかよ」別れたよだって　
それから仕事の話を少し　
そろそろ「もう一度話したいなぁ」面倒だな　頼むって　ため息「「みゆ？何処」」電話すると地元の男の子と散歩してたって　目を離すとすぐに！モテるって自覚ないから心臓に悪い「「戻っておいで」」なるべく優しく　少しの嫉妬にけんが笑う

「「戻っておいで」」るいからの電話なんだか機嫌悪い？「戻ってって　またね」私が言うとレインがワンって吠えて男の子がバイバイって　最後に写真を撮って別れる
結構時間経ってる　急いで戻らなきゃ
「ねぇ一人？」なんだか軽そうな男の人達が　知らないふりして横を通りすぎる　無視かよ　とか言ってるけど早足で　怖い　待てよって　ヤバイ　ヤバイ
「止めとけ　悪かった」なんだかまわりとはオーラが違う　きつい瞳シャープな顔だち
「綺麗な子だな　どっから来た？」無言の私に怖がらせたかって　とりあえず小さく頭を下げて通りすぎる
「気に入った！」いきなり抱きしめられる　
何？きゃあぁ　力いっぱい抵抗
「ヤバイ　スタイル良いなぁ」ゆっくり私を離して
「なぁ俺の彼女にならない？」怖い　気持ち悪い
逃げる私をゆっくり追いかけてくる
「みゆ？」るいだ「遅いから見に来たよ」私が抱き付くと「またね」って軽くるいを睨み去ってく
震える私を抱きしめて「絡まれたの？早く迎えにくればよかったね」ゆっくりキスしてくれる　落ち着いてくる「ありがとう」るいがまたぎゅって　心地良い
「さぁ戻ろう」手を繋いで

「髪に砂が？」席に座ると剣さんが「犬の散歩してて」けん　やたら目が鋭い男知らないか？るいが剣さんにみゆが絡まれたって　怒ってる
「あいつか　地元の金持ちの息子で政治家の次男坊　海の家なんかを取りまとめたりしてる　取り巻きがいてやりたい放題　女遊びも派手だし　何もなくて良かった」るいはまだ怒ってる　私が「はい」って笑うと可愛いってるいに剣さんが睨まれる

「さぁ行こう　けんありがとう」立ち上がるるい「ご飯食べに行くね」