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第10章 それぞれの思惑　想い　念い

今のうちにリビングの掃除　大好きな音楽鼻歌混じりに　お昼はうどんにするかな　厨房にゆめちゃんと作ろう


チャイムの音「ただいま」って帰って来た「ゆめちゃんうどん作ろう　手を洗ってうがいして厨房に集合ね」わぁいって　少し寝かせた生地をビニールに入れタオルを被せて
「ゆめちゃん踏んでね」リビングに「美味しくなあれって」くまさんと二人ではしゃいでる

「さぁ良いかな　また少し寝かせてから切るからね　またお手伝いしてね」はぁいって　良い返事
リビングでくまさんと本を読みながら話してる　トトちゃんをぎゅってしながら


「さぁもう良いかな　うどんを切ろうね　くまさん宜しくお願いします　厨房に集合」ゆめちゃんは脚立に乗って　
私が延ばして包丁はくまさんとゆめちゃんが二人でゆっくりゆっくり真剣に　たっぷりのお湯を沸かして
「さぁ茹でるよ」おかずは唐揚げ　カボチャの煮物　子アジの南蛮漬け

「出来たよ　お昼にしよう」冷水でしっかり洗って


「いただきます」くまさんと顔を見合わせてニッコリ　美味しいねって仲の良い二人　

チャイムの音　はるかさんかな？

「良い匂いだね　和菓子もらいに来たよ」はるかさんともう一人
「美味しそう」ってテーブルを見てる　二人とも着物がよく似合ってる　
「美味しいよゆめがお手伝いしたの」可愛い言葉
もう一人は爽やかイケメンって感じかな

「木のバットに入れてあります　花の器は別にしてありますよ」台車を持って来たみたい
「忙しいですか？食べて行きますか？」私が言うと「良いの？」って　はるかさんにお前はって怒られてる
「用意しますね」お皿とうどんを出すと「ゴメンね　ありがとう」って
皆でお昼　ピザを温めて　不思議な組み合わせだけど良いか

「ごちそうさま　ありがとう」綺麗になくなった「ごちそうさまでした　はるさん時間」ほんとだって二人で立ち上がる　和菓子のバットを二人で丁寧に運んでいく　

不意に厨房の窓からはるかさんと一緒に来た人が顔を覗かせて
「俺独り暮らしでご飯が外食か冷凍食品なんです　久し振りの南蛮漬けとかカボチャの煮物とかすごく美味しかったです　また来ても良いですか？俺青木って言います」はるかさんが慌てて青木さんに
「何やってんだよ史彦ダメに決まってるだろ　行くぞ　ほんとにお前は　みゆちゃんゴメンね　ありがとう　明日また来るね」