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第10章 それぞれの思惑　想い　念い

片付け早く終わらそう
厨房の掃除にリビングもクマさん達が使った寝室もシーツとか全部昨日洗ったのをアイロン
綺麗に圧縮袋に入れて　よし終了
ゆうくんまだ寝てる　もう少し寝ててね

ピアノに座るとドキドキする　優しい曲を選んで指の運びも柔らかく

「綺麗な曲だね　優しいアレンジ　ピアノ弾きたかったんだね　皆がいてなかなか　そうだプライベートルームにピアノ置く？」いやいや要らないから「此処にあるので十分です　さぁご飯にしましょう」まだ考えてるな「絶対要らないですよ　贅沢すぎます！ほらゆうくん起きましたよ」背中でモゾモゾ
「行きますよ」キッチンで朝御飯ゆうくんはコーンポタージュにパンを入れて軟らかくして　ふわふわのオムレツ　ナイフとフォーク　美味しそうに食べてる
イスはキッズチェアーを運んで来た
「美味しいね」私が言うとパタパタが可愛い

「みゆもしかしたら」私が「なるべく協力します」笑うと「ありがとう　会社は何時も通りで　帰って来てからお世話宜しくね　たまには僕の事もかまってね」兄弟が出来たお兄ちゃんみたい　笑っちゃう

「じゃあね　行ってきます」キッチンを片付けて私は会社に小さな手がバイバイしてる


「おはようございます」私が席に着くと「榊さん海外事業部の人が探してたよ」って私は経理なんだけどなぁ　
「榊さん　あの朝からゴメン」近藤さんが近づいて来た「この書類なんだけど」意地悪だよな　フランス語
「日本語にしますね」仕事増えたなぁ

自分の仕事をなんとか終わらせてから　書類をまとめて「海外事業部に届けてきます」これで文句ないでしょう

「榊です　近藤さんは？」此方って手を振ってる「書類出来ました　これで大丈夫ですか？」さぁ終わりかな？
「榊さん会議に参加して」嫌って言いたい
渋々参加して　会議の議題や問題点をまとめてく　ルカさん日本語通訳必要なのかな？「これは？」必要なのは近藤さんのほうかも
二人の間で橋渡しみたいに　会議が終わって近藤さんとまとめ　ルカさんは他の人とコーヒータイム
「出来たね　ありがとう」近藤さんが　そっと経理に戻り残りの仕事
「榊さんはいるか？」ルカさんだ　いません！て言えないか「何か不備がありましたか？」忙しいんじゃないの？「この後は」絶対無理「申し訳ありません」頭を下げて「早く帰りたいので」わかって！