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第10章 それぞれの思惑　想い　念い

海外事業部に「近藤さん？」私が言うと「ありがとう　あの「あ　榊さん行きたい所あるんだ案内と　通訳　宜しくね」通訳ね　了解　ルカさんより厄介かも　近藤さんとマティアスさんを車に

言われるまま車を走らせる　ずいぶん走るなぁ

「榊さんこの先」畑は葡萄かな「葡萄園なんだ　ここのワインをどうしても販売したくてね」
車を降りると人が此方に「わざわざこんな遠くまで」頭を下げて　まだ若い人　なんだか屋台で焼きそば売ってそう
「宜しくお願いします」私達も　案内されて建物の中に「スパークリングワインを造ってます　トラディショナル方式で　まだまだ試行錯誤ですが味には自信があります　味みてください」車だからな　マティアスさんだけで
「僕が運転します」近藤さんは企画の人だから「私が運転します　感想をルカさんに伝えて下さい」二人で試飲
「なんかさっぱりして美味しい」マティアスさんも　話し合いは白熱　日本語とフランス語が混じるから通訳も大変　いつの間にか外は真っ暗

「ありがとうございました　有意義な時間でした」　販売することに決定　詳しくは後日会社に来てルカさんと一緒に話し合い　
「さぁ帰ろう」マティアスさんは上機嫌

車に乗り込むとワインの話が止まらない　近藤さんは眠そう　
「コンビニに」マティアスさんが　はいはい

降りると水を買い近藤さんにもで何故か助手席に「はい　運転ありがとう」甘いミルクティ
『しかし君は優秀だね　ワインの博識もあるしソムリエの資格も持ってるの？』急にフランス語？
『近藤さん寝ちゃったし　日本語はニュアンスが難しいからやっぱり普段話してる言葉が楽だな』砕けた感じで　なんだか掴めない人だけど一応気を使ってるんだ　思わず笑ってしまうと
『可愛い　なんだ笑えるんじゃん　難しい顔ばかりしてるから　何で経理担当？』数字が好きだから　私が答えると　ふーんって　
『ご飯行かない？』突然だな『すいませんが知り合いの子供を預かってるので』私が言うと『もしかして保育士とかの資格も？』頷くと『後は？』面倒だな
『色々一時期はまって　パズルを解くみたいでワクワクしたんです』なんだかわかるなって　
ルカさんより話しやすいし帰りは映画や音楽の話をしながら
『着きましたよ　お疲れ様です』