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好きと愛してるの間
第10章 それぞれの思惑 想い 念い
アンティークなんだけど丁寧に使われてきたのか芸術的でどこか懐かしく時が止まったまま
「ホテルだったんですか?」私が言うと そうだよって此処を買ったときは幽霊屋敷みたいだったんだって

どんどん歩いていく宮坂さん 中廊下を渡りもう一つの建物に
「すごい!」扉の奥にはレストランフロア 今日が定休日みたい 立派なテーブルにカトラリーセット
「みゆ 何か作ってよ 材料はあるから」指差す先に一部ガラス窓になっている厨房

中に入ると直ぐに働けそう 広くて準備万端全て揃ってる
「みゆちゃんなに作ってくれる?嬉しい」葵さんがニコニコ 何だか小さな頃の弟たちみたい
「和食と洋食 色々作りますね しっかり食べてくださいね」肉じゃが 里芋の煮っころがし 厚揚げ白菜のそぼろあんかけ 回鍋肉 春巻 オムレツ 半熟卵のメンチカツ 材料で出来るのを全部
葵さんは厨房を覗きこんで嬉しそう お味噌汁の具は玉ねぎ カボチャ厚揚げに葱を入れて
「味見したい!」葵さんが 私が味見してるとお椀を出してきた 食べる気満々
「召し上がれ」ゆっくりゆっくり口に 美味しいって泣きそうな声 幸せの記憶 温かで儚い

出来上がった料理をカウンターに並べてく 
しゅうせいさんは建物の中を散策してるみたい 宮坂さんも何処かに行ってしまった

「わぁ良い匂い ヤバイ回鍋肉?!大好き!」赤い髪だから炎耶さんかな「みゆちゃん手伝う?」大丈夫かな
「ダメだよ宮坂さんに怒られるよ」誰?普通の男の人 じゃないな 半袖の腕には派手なタトゥー
「今おむすび握りますね」鍋で炊いた出しご飯に炒めた高菜と煎りゴマをまぜ中にはそぼろを入れて
「さぁ出来ましたよ」の声に皆が一斉にテーブルに運んで
「頂きます」給食みたい
「ズルイみゆちゃん」銀さんかなパタパタ走って来た
何だか可愛い たくさんあるから大丈夫に「やったぁ!」って

銀色 赤色 青色 黒色クレヨン達のお食事会
私も散策してみようかな 厨房から出て歩き出す

たくさんの扉を開けては閉めて 何だか楽しい
一番奥の部屋には「ピアノ!」
思わず歩み寄りそっと触れてみる ゆっくり鍵盤を弾くと 良い音色 指が踊り出す

暫く夢中になっていると扉が開く音
「やっぱり此処を買って良かった そのピアノに一目惚れしたんだ」宮坂さん?月明かりにシルエット
ゆっくり近づいて来る

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