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第10章 それぞれの思惑　想い　念い

「厨房に行くよ」夜までお預けだよって　疼く身体
もう！意地悪　クスクス笑ういたずらっ子　

「くま安請け合いしたな」大きな身体を小さくしてごめんなさいって　事情を説明　
「みゆ無理はダメだからね　電話してくる」ため息のるい


とりあえず「朝御飯にしましょう　モンティクリスト　野菜スープ　ポテトフライ　サラダチキンとビーンズの水菜のサラダですよ」モンティクリスト？はてな顔　
厨房で動く私を見ながら　モンティクリスト　モンティクリストって検索中
「何呟いてんの？モンティクリスト？あぁフレンチトーストとクロックムッシュの中間な感じの　あれ好き朝食？」しゅうせいさんが起きてきたみたい
そこにチャイムの音　くまさんが動く
「はるか！モンティクリストだよ」会話がもはや謎　良いねってさすがわかってるみたい

「みゆタイセイが来るよ　とゆきちゃん　側にいるよ」るいがぎゅって　一週間だけ朝のお料理教室
朝活かな？
くまさんはモンティクリストってまだ言いながら　楽しみって可愛い
タイミング良くチャイムの音
「宜しくお願いします」エプロン持参でタイセイさんが　僕もってはるかさんも　るいがもう一度ぎゅってして「約束だからね」囁いて離れる
少しご機嫌斜め　仕方ないよね

「さぁ用意しましょう」朝御飯の用意　ゆうくんのご飯作り　熱心な生徒さんに出来るだけわかりやすく


朝御飯が出来たので「続きは明日で　さぁご飯にしましょう」二人に言うと「ありがとうございました」タイセイさんが　私は良いんだけど　若干１名御機嫌悪いんだよな
「大丈夫ですよ　お礼はるいに」苦笑いの私にはるかさんが「みゆちゃんを独り占めできないもんね　初めてみるよあんなルイ」同じように苦笑い

皆で朝食　少しのモヤモヤと理不尽なるいの態度
いけないケーキが真っ黒になっちゃう
「良い匂い　何？」くまさんが「オレンジケーキです」はるかさんがカナダまとめだね笑って此方に
「オレンジケーキを模したんです　甘さも控えめで　どうぞ」切り分けてくまさん達に丁寧に淹れた紅茶も一緒に
「綺麗な断面　美味しい」アイシングを少し
はるかさんもカウンターで食べながら「カナダのって甘いイメージだけどオレンジが爽やかで　軽く鼻にぬけるオレンジのリキュール？軽い感じは？」モチ粉を使ってると言うと　オリジナルだねって嬉しい