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好きと愛してるの間
第10章 それぞれの思惑 想い 念い
ゆっくり呑みながら「甘酸っぱくて飲みやすい みゆ俺を酔わすとたち悪いよ」知らないし
「じゃあそれでおしまいですよ」カウンターから出ようとするとさっきの人が
「マティーニを」って又仕方無い お肉食べてたしオレンジビターズを入れて作ろう

「ねぇ俺にもネグローニ甘めに出来る?」さっきの戸棚の奥に珍しいコーディアルカンパリがあったな それで 手に入らない物だし初めて見た
しかしすごい種類を揃えてる 瓶を眺めてたら知らない間にカウンターに人が
「私ジャックローズを」泣き出しそうだった店員が僕がって
「じゃああれなんだっけ あぁ!チャーリーチャップリン」横の人がそれ旨いのって 
若い二人組のサラリーマン
「甘過ぎないスッキリした感じですよ 信じる恋ですよね」私の言葉に小さく頷く 横の人がキョトン顔

「どうぞ」嬉しそうに一口 横の人も初めて旨いって良かった

「何か作って 軽いの」赤ワインとジンジャーエ―ルで「キティです」綺麗だなって眺めてるホストみたいな感じのお兄さん

「みゆ かまってよ」悠くんのグラスは半分ぐらい慌ててカウンターを出ようとすると
「ユウ悪い」スーツを着たスマートな男性が側に
マスター遅いよって

「良いバーテンを雇ったな 味が華やかなのに奥深い 客の事を考えながら作る技術は若いのに見事だったよ あんなに美味いジンフィズは初めてだよ」いきなり話し出す
「来るなら予約していただければ「どうしても今日だったんだ 父が亡くなって」バイオリンケースをテーブルに 音楽家だったんだって
私を見ないでよ バイオリン弾ける?って
はぁ知らないから ゆっくりケースを開ける ダメだよ触るのも烏滸がましい程のバイオリン
「供養だと思って」マスターがほんとに知らないから

ゆっくり手に取る 大事に大切に使われてたの痛いぐらいわかる
許してください 小さく呟いてレクイエムを弾き始める
私の精一杯で いつの間にか大音量の音が聴こえない マスターが扉を閉めたみたい
夢中になる あまりにも素晴らしい音色

何曲か弾いて小さくお辞儀すると何人かが泣いててビックリした あのホストみたいな人が
「生で演奏聴くの初めて 心が震えた」ってぎゅって握手してくれる
あの人は マスターの作ったカクテルを呑みながら静かに泣いてる 
「ありがとうございました 素晴らしいバイオリンですね」

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