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第10章 それぞれの思惑　想い　念い

「食べないんだ」点滴をしてたって　泣きもせず口を開けないわが子に手をあげそうになって離婚を決意したらしい

「わかりました　ご飯にしましょ」着替えなきゃ
手早く着替えて厨房に　ゆうくんが大好きなフワフワ鶏肉の肉団子　皆にはカチャトーラとホワイトアスパラと根菜のサラダ　バターライスに牛筋を交ぜて型に入れて長細い木の皿に　サラダは横にカフェ風
デザートはパンナコッタ　

チャイムの音「はる　お前まで」るいの声が聞こえる

ゆうくんを抱っこしてくまさんが　突然ゆうくんが泣き出した
「どうした？」お腹空いてたんだきっと　急いで皆で運んで　いただきます

泣き顔でグシャグシャなままゆうくんは肉団子を食べてる　凄い勢い
「ゆう　ゆっくり逃げないから」くまさんが
何時もの光景が嬉しい

「ありがとう　みゆちゃん　これからも宜しくね」優しいはるかさんの笑顔
「はい　出来る限りお手伝いさせてください　デザートはパンナコッタですよ」イタリアまとめだねって　さすが

厨房で明日の朝ご飯の用意「みゆ　ゆうくんが」ミルクプリンのスプーンを握ったまま寝てる
身体拭いて　歯を磨いてあげなきゃ
「僕がやるよ」くまさんがゆっくり立ち上がり　パンナコッタ戻ったら食べたいって　了解

後片付け「ゆうくんお腹パンパン」大事そうに抱っこしてくまさんが　ゆっくりソファーに

「パンナコッタですよ」嬉しそうに一口　紅茶の味　嬉しそうに食べてくれる

「みゆありがとう　くまが暫く泊まるよ」るいが側に了解　笑う私にもう一度ありがとうって　
「此方こそピアノ室ありがとうございます」何処にも行かないでって　赤ちゃんがえりのお兄ちゃんみたい
「るいの側にしか帰る場所ないですよ　さぁ明日も仕事ですよ」了解って離れて皆の所に

片付け　明日の用意　奥の寝室に布団
「お休み」くまさんがゆうくんを抱っこして奥に
はるかさんは帰るみたい　るいも奥に

生地は作ったし大丈夫　バゲットも焼いたし後は朝
シャワーを浴びて　寝室に　るいの側に
「終わった？」もう眠い小さく頷く　キスしてお休みって　抱きしめられながら眠る　贅沢な時間

ワクワクして目覚めは早め
「みゆ？」軽く額にキスまだ早いですよ　さぁあ準備

厨房にやっぱり此処が落ち着く　甘くないフレンチトースト　ミニグラタン　ブロッコリーとサーモンのサラダ