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第10章 それぞれの思惑　想い　念い

私も片付けしてシャワーに早く寝なきゃ

寝室にるいが手招き
「みゆ　甘やかしてあげる」もう充分すぎだよ
隣に背中から抱きしめ　おやすみのキス　大好きるい

小さな目覚ましの音　鳴る少し前に目が覚める
起こさないように抜け出して　身仕度を整えて旅行カバンを持って厨房に　
ゆうくんのご飯の用意は冷蔵庫に皆の朝御飯は甘くないマフィン　テリチキとキンピラ　ほうれん草とカマンベール　ツナマヨカレー　カブとペンネのトマトスープ　水菜と人参を豚バラで巻いてカツに

電話？はるかさんだ　朝メニュー写真を送ると
行って良い？って　ゆうくんのご飯の説明したいしありがたい

チャイムの音「おはよう」って　爽やかな笑顔のはるかさん　あの嘘くさい感じとは大違い
笑う私に　何？って
デザイン部の室長の話をするとぎゅってしてくれて　無理しないでよ　って　話して笑ったら気が楽になった
ゆうくんのご飯の説明　夜のハヤシライスとブロッコリーとサーモンのサラダの説明　サラダはカリカリのしらす干しと素揚げした野菜のトッピングは後で

お料理の話は楽しくて　マフィンを食べながら熱心に聞いてくれるのが嬉しくなる
「あの今朝のデザートはエッグタルトなんですけど」私が昨日の九龍球を出すと
「わぁこれクーロンキュウだね　この透明度はアガーを使ったの？まん丸で可愛い　美味しい甘さも中のフルーツの酸味で丁度良い　少し紹興酒が入ってる？」正解　やっぱり凄い

「良い匂い」くまさんとゆうくん　二人ともまだ眠そう　マフィンですよに顔洗ってくる　ゆうくんをはるかさんに　急いで？るよねヨタヨタ中に
「みゆちゃん時間大丈夫？」ヤバイ話に夢中になってた　るいの顔だけみたいな　少しだけ

寝室に静かに扉開けて中に　小さな声で
「旦那様行って来ます」キスしたいけど　起こしちゃうから　そっと離れようとすると
「いつ来てくれるかってスタンバってたのに　挨拶だけ？キスしてくれないの？挨拶無しに行ったら暴れるところだったよ」暴れるって　笑う私に　おいでって
近付くと　キスしてって
だけど　離れがたくなるし　るいの口を手で蓋
「眠れる森の王子様　出番はもう少し後で　帰って来たら甘いキスして下さい」額にキス　逃げろ！

「行って来ます」るいが後ろでなんか言ってるけどダメ捕まっちゃう

厨房に戻ったらはるかさんが楽しそうにゆうくんの食事の用意