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第10章 それぞれの思惑　想い　念い

慌てる姿なんてみた事ないのに

会議室に移動して　今日は珍しい事だらけ　料理長が座ってる　
「始めに朝食メニューですが　社長あのマフィンどうですか？食べやすいし甘くないからぴったりだと料理長が」なるほど　何処のパン屋さんですか？に

「検討します　その他の議題を」料理長もそのまま参加で会議

「以上です　宜しくお願いします」僕の言葉にバラバラと戻ってく
料理長と支配人には残ってもらい
「あのマフィンですが」料理長が個人店ですか？って　実は婚約者の手作りなんですに　呆気にとられた顔　お店を？に会社員ですと答えると口がポカン
「レシピを聞いてきます　それで考えてみてください」に支配人が是非って　嬉しそうに

それから料理長は戻り支配人と打ち合わせ　
「では宜しくお願いします」僕の言葉に　是非検討お願いします　マフィンが相当気に入ったみたい

ホテルを出て病院に　頭を切り替えカルテを持ってチーム会議に

部屋に戻ったらもう外は暗くなってた　後は
「るい　開けて」はるかだ　なんだ？
扉を開け中に　見て凄い芸術作品だよ
しゅうのファンサイト　新曲お披露目　アルバム　ツアー楽しみにして下さいって
動画を再生　花びらが敷き詰められた部屋に物憂げに立つ美女？「しゅうじゃん」息するのを忘れてしまいそうなほど
「違う此処からだよ」ボリュ―ムをあげるはるか
甘い少し掠れたハスキーボイス　歌いながら歩き出す　ゆっくりピアノに寄りかかり見つめる先
「みゆ?！」無表情　綺麗な青年がピアノを弾いてる　二人の声が重なるとき目配せするようにチラリと見る以外は視線は合わないのにゾクゾクするぐらいエロい
　
もう一曲はしゅうがピアノ　みゆは奧にギターを持って座る
切なそうに見つめるしゅうの視線の先クールで無機質な表情がたまにふと崩れる　片えくぼ　ギャップにやられる
歌はどちらも恋の歌　耳に残って離れない

「ヤバイね　格好いい　しゅうは俳優やるし役者だけどみゆちゃんは初めてだろ　髪ばっさり切った姿があんなにクールになるなんて」興奮ぎみのはる

看護士に呼ばれるまで嬉しそうに話してた

いろんな表情を見せるみゆ　だけど嫉妬で体が煮えそう

仕事を淡々と　心には靄がかかったまま　
今何してるの？大好きが棘みたい
お姫様早く助けに来て甘いキスを下さい　息の仕方まで忘れそうだから