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花咲く夜に
第8章 旅立
――――翌週、
めぐるは郵便局に短期バイトとして勤めることになった。
優に連絡すると、
「代わりに出てくれたら助かるよ。とりあえず週3日ってことで。
……めぐるちゃん、何か心配事や苦しい事があったら言ってよ?」
と語りかけてくれた。
昨日夜、
拓海は『何かあったら直ぐに連絡しろよ!姉ちゃん、大丈夫だから。
ぜーったい大丈夫』
と念を押して帰って行った。
めぐるは、
(貴斗のこと、不安がっても仕方ない。
郵便局バイトがんばろう)と自分に言い聞かせた。
朝、
貴斗の車を拝借して隣町の〔井出郵便局〕に向かう。
裏口から入る。
『あ、めぐるちゃん!
所長、バイトをお願いした美藤めぐるさんです』
優が気付いて年配者に話しかける。
めぐるは『美藤めぐると申します。今日からよろしくお願い致します。』
と所長に頭を下げた。
ロマンスグレーの髪を撫で付けメガネをかけた穏やかそうな男性。
『所長の佐原【サハラ】です。よろしくね。
えーと、仕分けを頼めるかな。曽根崎くん、内勤さんトコに美藤さんを連れてってあげて』
優が『分かりました〜。
めぐるちゃん、こっち』
と誘導する。
川崎【カワサキ】さんという50代のベテラン女性に教わることになった。
郵便物を、郵便番号ごとに箱に仕分けていく。
めぐるは間違いがないよう気をつけ、
ひたすら仕分けた。
めぐるは郵便局に短期バイトとして勤めることになった。
優に連絡すると、
「代わりに出てくれたら助かるよ。とりあえず週3日ってことで。
……めぐるちゃん、何か心配事や苦しい事があったら言ってよ?」
と語りかけてくれた。
昨日夜、
拓海は『何かあったら直ぐに連絡しろよ!姉ちゃん、大丈夫だから。
ぜーったい大丈夫』
と念を押して帰って行った。
めぐるは、
(貴斗のこと、不安がっても仕方ない。
郵便局バイトがんばろう)と自分に言い聞かせた。
朝、
貴斗の車を拝借して隣町の〔井出郵便局〕に向かう。
裏口から入る。
『あ、めぐるちゃん!
所長、バイトをお願いした美藤めぐるさんです』
優が気付いて年配者に話しかける。
めぐるは『美藤めぐると申します。今日からよろしくお願い致します。』
と所長に頭を下げた。
ロマンスグレーの髪を撫で付けメガネをかけた穏やかそうな男性。
『所長の佐原【サハラ】です。よろしくね。
えーと、仕分けを頼めるかな。曽根崎くん、内勤さんトコに美藤さんを連れてってあげて』
優が『分かりました〜。
めぐるちゃん、こっち』
と誘導する。
川崎【カワサキ】さんという50代のベテラン女性に教わることになった。
郵便物を、郵便番号ごとに箱に仕分けていく。
めぐるは間違いがないよう気をつけ、
ひたすら仕分けた。