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花咲く夜に
第8章 旅立
私のお腹に、
赤ちゃんが………
貴斗との子供が宿ってる。
めぐるの右目から、
涙が一粒スーッと落ちた。
『あとはあの馬鹿が帰って来るのを待つだけだ。
美園ちゃん、ありがとうねぇ。
アンタも身重なのに悪いね。めぐるちゃん、あたしは驚いちゃって外に助けを呼びに出たんだよ。そしたら美園ちゃんが救急車を呼んでくれたのさ』
『いいえ〜。
ちょうど杏奈連れて散歩中でしたから♪』
杏奈ちゃんはおぶわれて寝息を立てている。
病院を後にして、
タクシーで葛城宅へ戻った。
『信じられない……
ここに、本当にいるのね………』
めぐるは平らな下腹を擦る。
『しばらく安定期に入るまでは安静にしなきゃねぇ〜。』
昭恵は嬉しそうにいそいそと靴を脱ぐ。
『あ、めぐるちゃんのご両親に連絡しなきゃ』
と固定電話に駆け寄る。
『昭恵さん、自分でしますっ』
とめぐるは遮った。
赤ちゃんが………
貴斗との子供が宿ってる。
めぐるの右目から、
涙が一粒スーッと落ちた。
『あとはあの馬鹿が帰って来るのを待つだけだ。
美園ちゃん、ありがとうねぇ。
アンタも身重なのに悪いね。めぐるちゃん、あたしは驚いちゃって外に助けを呼びに出たんだよ。そしたら美園ちゃんが救急車を呼んでくれたのさ』
『いいえ〜。
ちょうど杏奈連れて散歩中でしたから♪』
杏奈ちゃんはおぶわれて寝息を立てている。
病院を後にして、
タクシーで葛城宅へ戻った。
『信じられない……
ここに、本当にいるのね………』
めぐるは平らな下腹を擦る。
『しばらく安定期に入るまでは安静にしなきゃねぇ〜。』
昭恵は嬉しそうにいそいそと靴を脱ぐ。
『あ、めぐるちゃんのご両親に連絡しなきゃ』
と固定電話に駆け寄る。
『昭恵さん、自分でしますっ』
とめぐるは遮った。