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花咲く夜に
第8章 旅立
めぐるは毎日、
郵便局に通った。


少しでもお金を増やして、貯金せねばと週5日勤務にして貰った。



動いているほうが不安も紛れる。


優が気遣って声をかけてくれている。



まだ、妊娠が分かってから1週間経っていない。



貴斗からの連絡は依然として無い。。




――そうして過ごし、
金曜日。

夕飯を終えて昭恵と洗い物をしていると、
玄関から「こんばんはー。曽根崎です〜〜〜」と優の声がした。




『はーい』
昭恵が赴く。
めぐるも続いた。

優と美園さんが立っていた。

『貴斗、まだ帰ってないんですよね?
心配になっちゃって。
伺っちゃいました』
優がそう話す。

美園さんが頷いた。



2人に上がって貰った。


めぐるは冷たいお茶を淹れて、
座敷間に運ぶ。


すると………

ピンポーン♪♪♪
ピンポーン♪♪♪


今度はインターホンが鳴って、
めぐるが玄関に向かう。
『はーい』
ガラッと開くと…………


『拓海!母さん!』


拓海と母・恭子が立っている。
『心配で明日まで待てなくてさ………』
拓海が頭を掻きながら言う。
『夜に失礼なんだけど、あんたの顔見たくて来ちゃったわ』母も遠慮がちに話す。


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