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花咲く夜に
第8章 旅立
『うそ…………………』
『嘘じゃないっつの(苦笑)帰るっつったじゃんか。さっき着いたとこ。
本当に、ごめん……』
タバコの匂いがふわりと鼻孔をくすぐる。
『実の父親ってヒトが亡くなるまで病院に居たんだ。そのあと、
めぐるの誕生日に絶対プレゼントしたかったもの………指輪を作って貰ってた』
『う、うえっ………』
めぐるは声にならない。
『プレゼントは、
ここにも居るんだな??』
貴斗は体を離し、
めぐるのお腹を触った。
めぐるは頷く。
『う、うんっ……』