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花咲く夜に
第2章 移転
昼間は別に畑仕事がある。

穏やかな日差しのなか、
作物が芽吹いている。

貴斗には水仙の花の世話があるのだ。
自宅で梱包し、
出荷する。


名義人は祖母から貴斗へと全て変更していた。


『へぇ〜〜〜〜〜、
こんな小さなビニールハウスがあるなんて……』

めぐるは背丈よりも低いビニールハウスに腰を曲げて入る。

黄色い水仙の花が、
緑の茎と葉から輝くように開いていた。


『めぐりんさ、
草抜きして』

『あ、はいっ』


貸したジャージ上下に長靴を履き、
めぐるは軍手を被せた右手を忙しく動かして草を抜く。


『………あのさぁ、
こういう作業って女性は嫌じゃないの?』


貴斗は素朴な疑問を投げた。

『いえ、私は特に嫌ではないです。』

『経験者………って訳じゃなさそうだよね?』

『経験は無いです』


珍しいな、本当に。

直ぐ投げ出すかと思いきや、
めぐるは1週間毎日同じように一生懸命働いていた。

そう、
早くも1週間が過ぎた。


めぐるはこないだ初めて牛舎へ入った日の翌日に、
荷物を運び2階に間借りをした。


貴斗は冗談で提案したのに、
真に受けためぐるは乗ったのだ。

かくて部屋は別だが、2階に同居しているのである。祖母・葛城昭恵【カツラギアキエ】は1階に居るから、
この田舎の一軒家に3人住み。


めぐるは大人しく、
友好的ではないものの………
そこが年寄りや年配者には受けるタイプなのだろう。
ご近所には既に馴染んでいる。

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