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花咲く夜に
第3章 興味
(男の人の部屋だなぁ…………)


入って右側にベッド。
左側にはテレビとゲーム機。
その隣に机があり、
PCがある。
中央には四角い黒のテーブルとグレーのソファーがある。
ソファーには雑誌やマンガが散らばっていた。

『前に見たときは、
腰抜かしてたから……』
全体的に黒とグレーを基調にしてシンプルな色合いだ。

『何言ってんの、
ソファー座れよ』


『あ。
マンガだ。
へ〜〜〜こういうの読むんだ〜』


『あーそこ触っちゃダメっ……』
貴斗はなぜか焦ってめぐるの手を制した。

『あっ……』
マンガのコミックスを探っていたら、一目でアダルト系と分かるDVDのパッケージがガタンと出てきた。


『ご、ごめんなさい……』めぐるは真っ赤になり戻す。

『何か飲む?
ビール?それともカクテル?甘い系がいいかな』
見ると小型の冷蔵庫がある。

『あ、
じゃあ…
甘いのなら何でも』

『ん』


ソファーに並んで座り、
貴斗はビール缶・めぐるにはカシスオレンジのチューハイ缶を手渡した。


『ぷはー。
あ〜〜〜美味い』
貴斗はビールを美味そうに流し込んだ。


『ビール、
まだ寒くない?』
砕けてきてため口になる。
『いいの、
日曜くらいは。
春も汗はかくしね』

『座敷では飲まないの?』
『祖母さんがアルコール駄目な人だから、
五月蝿いんだよ』

――――――――――
『なぁ。
慣れたか?仕事』

スウェットだけ着てダラダラ飲んでいる。


『だいぶ。
ちゃんと出来てますか?
私』

『何でソコだけ敬語なの(笑)出来てるよ、
大助かりだ』

『仕事のことなら線引きしないとと思って』

『真面目だなぁ……。
じゃ、これは?』
なんですか?と言おうとしためぐるの口を唇で塞いだ。

『んっ……
はぁっ……』
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