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花咲く夜に
第4章 衝撃
平日、
最近は4月という時候もあって……

晴れの日が続いている。


農業は、雨だと作業量が限られてしまう。
だから、晴れに越したことはない。


3月のうちに、
水仙の花は収穫して梱包をし全て出荷を終えた。

ビニールハウスはビニールを外して、
骨組みも除けて小屋に仕舞う。

そしてその土地にまた別の作物を植えるのだ。

冬前になれば、
また水仙を始めるといういわゆる『二毛作』。


牛舎の牛たちは特別な病気も無く、
元気にモーモーと鳴いている。

めぐるは段々慣れてきて仕事の手順を憶えた。

牛は耳に番号札が付いている。

これは、
出荷の時に分かりやすくするためだと貴斗から聞いた。


生き物なのに、
悲しい。
だが、食物連鎖を目の当たりにしためぐるは……
以降、肉を口にしなくなってしまった。

しても鶏のささみのみ。


もっとも、
貴斗宅は食事は魚が多いのだけど(昭恵の嗜好らしい)。
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