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花咲く夜に
第4章 衝撃
めぐるは元々が大人しく、
地味な質だ。


遊びも誘われたら出向くくらいだったし、
ファッションも奇抜なものや垢抜けたものは苦手なほうで……
ピアスホールも空けておらず、
ネイルアートもした経験がない。。


暇なときにマニキュアを塗るくらいが関の山だった。ブランドのバッグやポーチにも疎い。


田畑を耕しながら、
(もしかして私って、
こういう環境のが合ってたのかなぁ?)
と首を傾げた。


『あっ、こら!
歪んでるぞ!何やってんだよ』
貴斗の怒声が飛んで来た。

ぼんやりしてたら、
耕した跡が直線ではなく歪んで蛇が通った跡のようにぐにゃぐにゃしていた。


『やりなおし!』


『すっ、すみませーん!!』
慌てて土を足で均(なら)して平らにする。

最初からやり直しだ。


1日1回は叱られている。
叱られた内容は、
夜に部屋でメモ書きをして覚えるように努めた。
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