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花咲く夜に
第4章 衝撃
謝り、
作業を続行した。

作業着も出たお給料から買って揃えた。


チラッと貴斗を見遣った。

茶色くて少し長めの髪。
身長は170くらいかな。前髪に隠れた、切れ長の涼しげな目元。通った鼻筋、厚めの唇。
ゴツゴツした背中と脚。
作業中は頭タオルが常。。焼けた肌に、
めぐるよりも大きな手…………


(やだっ、
見とれちゃった……
またミスしちゃ駄目だわ)

集中するように言い聞かせた。


貴斗は多弁なほうではないし、
ぶっきらぼうだ。
言葉遣いも少々荒い。

めぐるは、
そんな貴斗と過ごす毎日に心地良さを感じていた。


『一息つこうか』

『はい』

2人して畑から出ようとしていると、
1台の青い車が停まった。
『……拓海!!』

『よう』
拓海はさも当然とばかりに運転席の窓を下ろし、
黒い髪をひょこっとつきだして手を挙げる。。

『また来たのか……』
げんなりした貴斗の声。


拓海は実はあれから3度、
週末毎にやってきていた。

金曜日の午後になると、隣県から高速を飛ばして訪れる。

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