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花咲く夜に
第4章 衝撃
貴斗もそのままで雨の中を駆け回ったのだ。


『………貴斗さん先に入って。
風邪引いちゃうわ』

『俺は後から入るから』

『大丈夫よ、
私は。
お願い先に入って』

『あんだと?
先に入れって言ってんだろうが』

『やだっ。
あなたが入らないなら、
私は入らない』

『何なんだお前は………………あ。
名案思い付いたぞ』

『何よっ』

『………折衷案で。
一緒に入る♪』

『…………………っくしょんっっ』

『あーほら、
やっぱり冷えてるんだよ!ほら入るぞ』

『やだやだ、
恥ずかしいっ……』

引っ張られて風呂場へ入って行く。

ザバーッと熱い湯を掛けられた。
『ひぃっ……
そんな猿みたいに!』

『何だそりゃ(笑)』
笑いながら貴斗は服をポイポイと脱いで、
脱衣場へ向かって丸めて投げた。
ドアを閉めて釜風呂に浸かる。

めぐるは釜の横に立ち、
手で胸と茂みを隠しながら震えていた。

釜風呂の中に浸かった貴斗が『ほら。
温もるよ。本当に。入りなよ』
と促す。

めぐるは仕方なく…
おずおずと入った。

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