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人妻温泉
第3章 その3
『鼻や喉は大丈夫そうですし、
おそらくは疲れなんでしょう』

コップにポカリを注いで渡す。

『何から何まで………
ありがとうございます。
………田川さま……』

『着替えたほうが楽に寝れますかね?
え〜〜〜っと、バスローブじゃダメだよな……
俺のトレーナーは……もっとダメか(苦笑)』

1人言を言いながら室内を忙しなく歩き回った。


――ゆりと2人きりだと緊張する。


『……田川さまのトレーナーが良いです』

『……ああ、やっぱり………ええっ?!俺ので良いんですか』

ゆりはベッドで掛け布団を被って顔をこちらに向けて微笑む。
『………田川さまのが良いです』と繰り返した。


俺は着替え用に持ってきたトレーナーとジャージを旅行カバンから取り出し、
ゆりに手渡す。


さすがに俺が脱がせるわけにもいかないので、

仕切りのリビングルーム側に立ち着替えるのを待った。
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