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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第6章 禁断の恋

「ただ、そうですね……。最近はまともに食べてないかな……」

呟いた八反田さんは、親父さんがラーメンの湯切りをするのをじっと見ていた。
私も、つられてそちらを向く。
麺がどんぶりに投下され、用意されていたチャーシューやのり、味玉が豪勢に盛り付けられていく。

「お仕事忙しいからですか?」

「そうですね……」

「お弁当、作って貰ったらいいんじゃないですか?」

「子育てが大変そうでね……なかなか」

そのタイミングで、へいおまち、とどんぶりが二つ差し出された。
八反田さんが先に一つ取って、私の目の前に置いてくれた。

「ありがとうございます」

とお礼を言う。
すると、

「風間さんは、ひっくり返しかねませんので」

ニッと片方の口角を上げた八反田さん。
やっぱりこの人はちょっぴりいじわるだ。
私が頬を膨らませる前に、

「嘘ですよ。熱いですから」

そう言って顔を醤油ラーメンに向かって背けたのも、八反田さんらしいと思った。

「頂きます」

割り箸を折って、八反田さんと私はラーメンに暫し舌鼓。
帰り際、親父さんに向かって、

「サービスしてくれて、ありがとうございます」

お礼をした八反田さんは、私の分の代金も同時に払ってくれた。

「久々に女の子を連れてきたと思うと、あんたはいつも泣かせてばかりだね」

親父さんは煙を吐き出して笑っていた。
八反田さんは珍しく取り乱したようにお釣りを取りこぼし、拾ってから、

「今日のは俺が泣かせたんじゃない。じゃあまた来ます」

と頭を搔いた。
サラサラの髪が乱雑に掻き分けられるも、元の位置にはらはら戻る。
素敵だなと、想うのは何故だろう。
この雰囲気全部が、好きだからかな?
スーツ姿の八反田さんの背中を追いかけるようにして、私も、

「お、美味しかったです!私も、また、きます!」

お辞儀をしてからお店をあとにした。
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