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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第7章 おなにぃ中毒
えっちなお汁塗れの服を見かねて、着替えさせてくれたってことは、つまりそういうこと。
裸を見られたってことになる。
パンティーの中も、全部……。

「ど……っ!」

「どうしよう、と、パニックになりたいのは私の方なので、それ以上、大声を出さないように」

ノックもないままに。
突如ドアが開いたことに驚いて声を詰まらせた。
思ったらそこには八反田さんが居て、彼はいそいそと踵を鳴らして部屋に突入してきた。

「そろそろ早番の部隊が出社してきます。ぼけっとしていないで、早くこれに着替えなさい」

そこのランドリーで洗って乾かして来ましたから。
彼はわりかしぶっきらぼうに言って、片腕に引っ掛けていた私のブラウスとプリーツのスカートを軽く投げよこした。
もう片手には、コンビニの袋。
中から、流行りのフルーティーな天然水、玉子の納まったサンドイッチ二つを取り出し、更に男性用のYシャツと、女性用の下着を涼やかな顔のままソファに置いた。

「これはオマケですから、しっかり食べなさい」

追加にそう言って、カスタードプリンを差し出してくれた。
朝ご飯を抜くなって言いたいらしい。

「あ、ありがとうございます……」

「餌をやりたくなるのは子供の頃からの性分なので。但し、あくまであなたは野良猫の身分であることを自覚して下さい。もし忘れたら……」

「忘れたら……」

「それまでですよ。以上です。時間がないので、先に頂きます」

八反田さんは、いそいそとサンドイッチの袋を開いて頂点にかじり付いた。
咀嚼するのも憚れるのか、彼は昨日の残りの缶コーヒーと一緒に胃に押し流す。

「ご馳走様でした。それでは」

そして彼は買ってきたばかりのYシャツを鷲づかみ、ソファを立った。
そんな! もっと、聞きたいことがたくさんあるのに!

「ま、ままま待って!!待って下さい!!八反田さん!!置いてかないで!!私、全然あなたの意志に追いついてないですから!!」

理解力が低いまま抱き止めれば、彼は予想外にすんなりと私の躰に戻ってきた。
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