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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第7章 おなにぃ中毒
「分かって頂けて嬉しいです。やっぱりあなたは私の大好きな八反田さんですよね?」
「さあ、それはどうかな」
「……あ、そういえば、あの時、電話切れちゃいましたけど……。本物か偽者か、教えてくれるはずじゃなかったんですか?」
「教えないよ。気が変わったんだ。今のところ言う気もない。機会がない限りね」
電話相手は、ふぅ……と溜息を吐いた。
「機会ってどんな?」
「さぁ。俺にもわからない」
そう微かに笑った彼。
やっぱり似てる。
「じゃあ暫くエッチな電話はしないよ。当分は昨日の夜の電話を思い出しながら悶々を抱えることにするよ。オナ禁の邪魔しちゃ悪いからね」
「そうしてくれると助かります」
「日常会話ならしてくれるんだろ?」
「もちろんです!」
「分かった。それと、確認なんだが……。そんなくだらない命令聞いちゃうくらい、みゆりはソイツのコトが好きなんだな」
「そうです」
「……分かった。おやすみ」
電子音が一つ鳴った。
通話が切れたのだ。
私は、スマホをボーッと見つめた。
「お風呂入ろう」
お◯にー中毒。
自分でずっとそう思っていたけど、なんだか我慢出来そう。
それがいつ、解除されるか分からないけれど……。
とりあえず、我慢出来るところまで。
「八反田さん、またちゃんとご褒美くれるといいな」
私はまたいつの間にか、スマホに彼の写メを表示していた。
返事をくれない彼は、どや顔のまま私を見つめてくれているだけだったけれど。
なんだか一瞬、褒めてくれた気がしたのは、気のせいだったのかな?