この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第8章 躰の疼き……
そしてその本物の八反田さんとは、言わば10日間以上、何もない。
何もない、というのは大袈裟でもなんでもなくて、本当に何もないのだ。
酷いと挨拶すらくれない日もあった。
おはようございますと、出勤しても、返事をくれない。
無視ってやつだ。
でも、他の女の子たちには普通に挨拶を交わし、睦まじく会話だってしているのを見かけたときは、さすがの私も凹んだ。
中でも1番仲良しなーーという風に私が見えるだけかもしれないけどーーるかちゃんには笑顔で冗談すら飛ばす。
「あれ?流川、今日はお笑い1グランプリ予選日だぞ。スケ間違いじゃないのか?」
「あっ、そーだった、いっけね!っ……てぇ!私、芸人じゃねぇしアイドルだしぃ!」
「あぁ、すまん。一発芸で名を馳せようとしてるんだとばかり思っていたよ」
「これっくらいの!お弁当ばーこに!おーにぎりおーにぎりドンドドーーーーンッ!!!!」
「……いっつも勢いだけはあるんだよなぁ……」
「無茶振っといて塩対応かよ!」
「いや、面白くなくはないなと思ってな。なんとか売り出してやりたいんだが……」
「いや、捻り出した一発芸に本気でマネジメントして貰っても困るよ八反田……」
野良猫の身分を忘れたらどうなるか。
私はその言葉を思い出し、あの時の自分の行為を恥じた。
きっとだから、これはるかちゃんが今言った、塩対応なのだ。
お仕置きってことだと思う。
私なんてその場にいないかのように、そうやって2人は仲良くお喋りしていた。
八反田さんは、私の方なんて見ない。
るかちゃんも、私が八反田さんとの間に目に見えない一定のラインがあり、それを越えないことに気付き始めていた。
だから、私達のことに、何一つ触れて来なかったのだろう。
毎日dolceで楽しそうに笑うるかちゃんが、ただただ羨ましかった。
そんな一日が、今日もまた、始まる。
はずだったのに……。
何もない、というのは大袈裟でもなんでもなくて、本当に何もないのだ。
酷いと挨拶すらくれない日もあった。
おはようございますと、出勤しても、返事をくれない。
無視ってやつだ。
でも、他の女の子たちには普通に挨拶を交わし、睦まじく会話だってしているのを見かけたときは、さすがの私も凹んだ。
中でも1番仲良しなーーという風に私が見えるだけかもしれないけどーーるかちゃんには笑顔で冗談すら飛ばす。
「あれ?流川、今日はお笑い1グランプリ予選日だぞ。スケ間違いじゃないのか?」
「あっ、そーだった、いっけね!っ……てぇ!私、芸人じゃねぇしアイドルだしぃ!」
「あぁ、すまん。一発芸で名を馳せようとしてるんだとばかり思っていたよ」
「これっくらいの!お弁当ばーこに!おーにぎりおーにぎりドンドドーーーーンッ!!!!」
「……いっつも勢いだけはあるんだよなぁ……」
「無茶振っといて塩対応かよ!」
「いや、面白くなくはないなと思ってな。なんとか売り出してやりたいんだが……」
「いや、捻り出した一発芸に本気でマネジメントして貰っても困るよ八反田……」
野良猫の身分を忘れたらどうなるか。
私はその言葉を思い出し、あの時の自分の行為を恥じた。
きっとだから、これはるかちゃんが今言った、塩対応なのだ。
お仕置きってことだと思う。
私なんてその場にいないかのように、そうやって2人は仲良くお喋りしていた。
八反田さんは、私の方なんて見ない。
るかちゃんも、私が八反田さんとの間に目に見えない一定のラインがあり、それを越えないことに気付き始めていた。
だから、私達のことに、何一つ触れて来なかったのだろう。
毎日dolceで楽しそうに笑うるかちゃんが、ただただ羨ましかった。
そんな一日が、今日もまた、始まる。
はずだったのに……。