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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第9章 それは禁断の果実

芸能界はやっぱり怖いところだと胸によくよく刻みながら、私は隣で意識朦朧ぶっ倒れたままのるかちゃんの肩を抱いて、会員制のカラオケルームのお手洗いを目指した。
「るかちゃ……がんば……ろぉ……」
「うぼぁぁぁぁ……」
私もるかちゃんもまだ子供だからなのか、アルコールだと知らず飲んだからなのか。
どちらにせよそれで気分がハイになることはなかった。
今はただただ彼が恨みがましい。
少しでもknifeさんをカッコイイと思った私が間違いだった。
「ほりゃ、おといりぇ、着いた……よ」
「お水も持ってきたから飲ませてあげて」
「ありぎゃと……くぅみちゃ……」
「いや……よけい責任感じるから感謝しないでよ。とりあえず、城田さんに連絡しといたからもう少し頑張って!」
くるみちゃんはマジで今回ばかりは許さないあいつと、三言目には怒り心頭に発して部屋へと戻って行った。
「ううん……頭ぐりゃぐりゃする……」
ろれつが回らない私も私でやばい。
それにしても突然倒れたまま唸ってばかりいるるかちゃんが心配でならないよ。
どうしてあげたら楽になるのかさっぱりだった。
だけど彼女はいつも私の倒れてる姿をこんな風に面倒見てくれていたのだろうか。
だとしたら私はやっぱりるかちゃんに感謝してもしたりないくらいなんだと思う。
「るかちゃ、ほりゃ、おみじゅ……だぉ……」
「ぼぁぁぁぁぁ……」
嗚咽するばかりで全然飲んでくれないから焦りだけが募る。
ほんとうにどうしたらいいの⁉︎
心細くなって私もいよいよ目の前が暗くなってきた。
その矢先に問答無用に女子トイレのドアが開け放たれた。
「みゆり!」
「はったんだしゃん……?」
酔っぱらっているせいで夢でも見ているのかと、もっと言えば倒れてしまったのかと思った。
けれど彼が私の手を握ってくれた瞬間から冷えた手がぽかぽか温かくて、心強くなって……。
それでこの人が本物の八反田さんなんだと理解できた。
「るかちゃ……がんば……ろぉ……」
「うぼぁぁぁぁ……」
私もるかちゃんもまだ子供だからなのか、アルコールだと知らず飲んだからなのか。
どちらにせよそれで気分がハイになることはなかった。
今はただただ彼が恨みがましい。
少しでもknifeさんをカッコイイと思った私が間違いだった。
「ほりゃ、おといりぇ、着いた……よ」
「お水も持ってきたから飲ませてあげて」
「ありぎゃと……くぅみちゃ……」
「いや……よけい責任感じるから感謝しないでよ。とりあえず、城田さんに連絡しといたからもう少し頑張って!」
くるみちゃんはマジで今回ばかりは許さないあいつと、三言目には怒り心頭に発して部屋へと戻って行った。
「ううん……頭ぐりゃぐりゃする……」
ろれつが回らない私も私でやばい。
それにしても突然倒れたまま唸ってばかりいるるかちゃんが心配でならないよ。
どうしてあげたら楽になるのかさっぱりだった。
だけど彼女はいつも私の倒れてる姿をこんな風に面倒見てくれていたのだろうか。
だとしたら私はやっぱりるかちゃんに感謝してもしたりないくらいなんだと思う。
「るかちゃ、ほりゃ、おみじゅ……だぉ……」
「ぼぁぁぁぁぁ……」
嗚咽するばかりで全然飲んでくれないから焦りだけが募る。
ほんとうにどうしたらいいの⁉︎
心細くなって私もいよいよ目の前が暗くなってきた。
その矢先に問答無用に女子トイレのドアが開け放たれた。
「みゆり!」
「はったんだしゃん……?」
酔っぱらっているせいで夢でも見ているのかと、もっと言えば倒れてしまったのかと思った。
けれど彼が私の手を握ってくれた瞬間から冷えた手がぽかぽか温かくて、心強くなって……。
それでこの人が本物の八反田さんなんだと理解できた。

