この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第1章 初めまして、恋するアイドルみゆりです❤︎

気がつくと朝で、アラームがベットサイドで起きろ起きろと騒ぎ立てていた。
「あれ?」
でもちょっと待って。
パンツ冷たい。
朝からなんて夢みてんの私‼︎
だけど八反田さんのことを考えるとちょっと嬉しくなった。
一昨日までは怖いなって感じてたのに……。
私、なんかへんだ……。
「学校いこ……」
火照った身体を冷ますようにシャワーを浴びて学校へ向かった。
授業中も落ち着かずお昼ご飯もろくに喉を通らない。
そしてすぐに放課後だ。
マネージャーさんの車に乗り込んで、カフェdólceに到着。
「仕事用のTシャツとか、ちゃんと持ってきた?」
あ……。
昨日言われてた持ち物すっかり忘れていた。
カフェの装飾とか掃除するから作業用の服。
「やっぱり……。くつは今履いてるローファーでいいとして。あくまで仕事だからマネージャーやスタッフは口を出すなって言われてるのよ。だからそんな目で見ても力にはなれないわよ。あくまで私は傍観者」
「そんなぁ……」
「正直に言ってみれば?店長に」
そんなこんなで今、カフェdólceのスタッフルーム……そのパイプ椅子に座っている私。
どうしよう。
昨日とは打って変わってまた無表情だよ八反田さん……。
膝に手を置いて床ばかり眺める私に、八反田さんは重い口を割り開いた。
「昨日、言いましたよね。忘れないようにと、再三」
「はぃ……」
どうしよう、顔あげられない……。
怒ってる……。
怒ってるよね?
無表情だもん……怖い……。
あんなしょーもない夢なんて見るから……。
浮かれてた自分が馬鹿みたい。
「……分かりました。Tシャツは私のを貸しましょう。まあ、下はそのまま、制服のスカートでいいでしょう……」
「ごめんなさい……」
「そのかわり、今日もカメラが入ります。慎んで行動するように」
そう言って八反田さんは自分の荷物の中からTシャツを探し出し貸してくれた。
礼を述べ八反田さんのいなくなったスタッフルームで着替えると柔軟剤のいい香りがした。
お嫁さんが洗ってるんだよね……。
もやもやしながら皆んなの集まるホールへと急いで向かった。

