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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第5章 原点
「おめでとうございます!A賞のダンガムフィギュア大当たりです!」

1番八反田さんが欲しがりそうなやつ!
当たっちゃったよ‼︎
やっぱり今日はツイてるみたい。
一際大きな箱を抱えて家路につく。
八反田さんにあげたら喜んでくれるかなぁ?
それにしても今日はなんで来なかったんだろう?
私と気まずいからって単純な理由で仕事を休む人じゃない。
それなら直接メールしてみようか?
でも迷惑がられたら?
それが原因で嫌われるかも……。
不安が私の邪魔をする。
家についてからサラダだけは作ろうとしてレタスをちぎっている間も、トマトを刻んでお皿に盛り付けている間も、コンビニのスパゲッティーに向かって頂きますを唱え食事を始めた間も、八反田さんにメールをしようかしまいかが頭の中の全てを占めていた。
そして結局。

「私の意気地なし……」

お風呂に浸かりながら八反田さんの写メを見て嘆き悲しむまでに終わった。
防水機能を備えた私のスマホに、るかちゃんから送られてきたLIMEの写メが映し出されている。
八反田さんが車の中カメラ目線でピースしているアレだ。

「はぅぅぅ……何度見てもカッコいいよぉ……」

初めて会った時は気持ち悪いとか思ったくせに、恋した私はとても現金だって怒られちゃうね。
でも今は心からこう思っているんだから仕方ない。
八反田さんは世界一カッコいい‼︎

「ちゅーしたいなぁ……。ちゅーしてもいいですか?」

まるで八反田さんに向かってそうやって聞いてしまったみたいに恥ずかしくなった。
いや聞いたことは確かなのだけれど、何せ返事を貰えない。
相手は言わば八反田さんの形に点と色を集約させたモノに過ぎないのだ。
それでも私にとって大好きな八反田さんに変わりない。

「お好きにしてください」

っていう声が聞こえた気になって、湯船に口まで潜り込みぶくぶくさせた。
例え写メ相手でもそんな大層なこと出来っこない。
八反田さんとキスなんてきっとセックスするより難しいんじゃないかって。
だってそれは、八反田さんに愛されるってことでしょう?
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