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怪しい薬の研究所
第1章 大学生の友人同士が……
その後、二人は黙々と、紙に書かれた質問の回答を記入していく作業を続けた。
計600問もあるので、そんなにすぐに終わるものでもなく、なかなか大変そうだ。
時々、渡されたペットボトルのお茶を飲みながら、まるで試験問題を解いているかのように、真剣な表情で黙って回答を書き続けていく二人。
そのお茶の銘柄は、二人にとっても決して初めてのものではなかったが、飲んだ後にごくごく僅かながら、舌にピリッと妙な後味が残ることが、凜にとっては印象的だった。
それは太一も同じようで、飲んだ後少し怪訝な表情をしているようだ。
しかし、衝立のせいで、お互いの様子が確認できないので、二人は不審を訴えなかった。
それにそもそも、後味の悪さはごくごく僅かなことなので、「気のせいかもしれない」と凜は思ったので。
凜が念のために賞味期限を確認したところ、来年の8月となっている。
このことも、凜の「気のせい」という思いを強めた。
計600問もあるので、そんなにすぐに終わるものでもなく、なかなか大変そうだ。
時々、渡されたペットボトルのお茶を飲みながら、まるで試験問題を解いているかのように、真剣な表情で黙って回答を書き続けていく二人。
そのお茶の銘柄は、二人にとっても決して初めてのものではなかったが、飲んだ後にごくごく僅かながら、舌にピリッと妙な後味が残ることが、凜にとっては印象的だった。
それは太一も同じようで、飲んだ後少し怪訝な表情をしているようだ。
しかし、衝立のせいで、お互いの様子が確認できないので、二人は不審を訴えなかった。
それにそもそも、後味の悪さはごくごく僅かなことなので、「気のせいかもしれない」と凜は思ったので。
凜が念のために賞味期限を確認したところ、来年の8月となっている。
このことも、凜の「気のせい」という思いを強めた。