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怪しい薬の研究所
第4章 高校生の友人同士が……
 熱いキスの後、桜子の髪を撫でながら、徹が言う。

「じゃあ、桜子の準備ができたら出発するか。ここがどこであろうが、何としてでも今日中に帰り着くぞ」

「ありがとう、もう大丈夫。……早く帰って、徹のお部屋に行きたいから」

 顔を赤らめて言う桜子に、苦笑する徹。

「おい、桜子。甘えるのは、帰るまでは我慢しておいてくれ。そんな可愛いことばっか言われてると、俺がこの場から動けないからな。じゃあ、行くか!」

「うん」

 二人は元気よく立ち上がると、荷物を手に取る。

 すぐにサッと徹の大きな手を握る桜子。

 二人は手をつなぎ、光が差し込む方へ向かって歩き始めた。



               ■ 第4章 おわり ■





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