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怪しい薬の研究所
第5章 大爆発、そして……
ワゴンのドアを開け、先に莉央菜を車内へ導いてから、自らも乗り込む宮元。
運転席に座る山内が、驚きの声をあげた。
「え?! 莉央菜所長?! しかも、なんですか、その格好は?!」
いつもスーツに白衣を羽織った姿の莉央菜しか目にしたことのない山内には、莉央菜が白衣も着ておらず上下ジャージ姿でいるのは不自然に映ったのだろう。
それに、莉央菜がこのワゴンに乗りこむことは滅多にないので、そのことも山内には意外に思えたようだ。
宮元が山内に向かって、早口で言う。
「詳しい説明は後だ、山内! それより、さっさと発車してくれ! 行き先は俺が指示する」
宮元が厳しい表情と切迫した声色で言ったこともあり、普段から宮元に対して従順な山内は、黙って従った。
速やかにワゴンを発進させる山内。
ワゴンはあっという間に、研究所の敷地から出ていく。
追っ手の姿が一切見えないことで、莉央菜はホッと胸をなでおろしていた。
運転席に座る山内が、驚きの声をあげた。
「え?! 莉央菜所長?! しかも、なんですか、その格好は?!」
いつもスーツに白衣を羽織った姿の莉央菜しか目にしたことのない山内には、莉央菜が白衣も着ておらず上下ジャージ姿でいるのは不自然に映ったのだろう。
それに、莉央菜がこのワゴンに乗りこむことは滅多にないので、そのことも山内には意外に思えたようだ。
宮元が山内に向かって、早口で言う。
「詳しい説明は後だ、山内! それより、さっさと発車してくれ! 行き先は俺が指示する」
宮元が厳しい表情と切迫した声色で言ったこともあり、普段から宮元に対して従順な山内は、黙って従った。
速やかにワゴンを発進させる山内。
ワゴンはあっという間に、研究所の敷地から出ていく。
追っ手の姿が一切見えないことで、莉央菜はホッと胸をなでおろしていた。