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怪しい薬の研究所
第5章 大爆発、そして……
 愛おしげに唇を吸い合ったあと、莉央菜が答える。

「それはこちらのセリフ。私なんか、親に会うたびに『結婚はいつ? いい人いるか? お見合いしないか? 職場で男性が多いと聞いてるのに、なぜ誰とも付き合わない?』って、そればっかりだもん」

「あはは、そっか」

 二人は愉快そうに笑い合った。

 莉央菜がさらに言う。

「で、結婚したら、友矢君が所長になってね。私は副所長でいいわ」

「どっからそんな発想が出てくるんだ。なんでそうなるんだよ」

 笑顔でツッコミを入れる宮元に、莉央菜が口を尖らせて言う。

「だって、そっちの方がしっくり来るもの。お付き合いするまでは、友矢君が猫をかぶってたから、現状がベストだと思ってたんだけど」

「おい、こら! 誰が猫かぶりだよ、失礼だな!」

 裸で向かい合って繋がったまま、二人は面白そうに笑う。




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