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怪しい薬の研究所
第1章 大学生の友人同士が……
「マシとかじゃなくて……。本当に、太一でよかった……」



 太一は何か言おうとしたが、唇をもごもご動かすだけで、言葉にはならなかった。



 凜もまた、言おうとした言葉を飲み込む。



 凜は「太一が好きになった。お付き合いしてほしい」と言いたかったのだった。

 だが、どうしても言えないままの凜。

 沈黙が二人を包み込んでいく。



 それを破ったのは太一だった。




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