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怪しい薬の研究所
第2章 女子高生が温泉で……
「あの、すみません。私、出版社の者なのですが、少々お時間よろしいでしょうか?」
言うまでもなく、出版社というのは大嘘だ。
その女子高生は、きょとんとした顔をして「はい」と言うと、足を止めてくれた。
すぐさま本題に入る宮元。
「現在、『恋人とラブラブデートの貸切温泉宿』という本に掲載する写真にて、被写体となっていただく18歳以上のモデルさんを募集しているのですが……」
ここまで聞いただけで、大まかな意図を理解した女子高生が苦笑しながら答える。
「お声かけありがとうございます。ただ……私は18歳以上ではございますが、私のような人がモデルだなんて、無理があると思います」
18歳だと聞いてしまった以上、宮元がすんなり引き下がるはずはなかった。
言うまでもなく、出版社というのは大嘘だ。
その女子高生は、きょとんとした顔をして「はい」と言うと、足を止めてくれた。
すぐさま本題に入る宮元。
「現在、『恋人とラブラブデートの貸切温泉宿』という本に掲載する写真にて、被写体となっていただく18歳以上のモデルさんを募集しているのですが……」
ここまで聞いただけで、大まかな意図を理解した女子高生が苦笑しながら答える。
「お声かけありがとうございます。ただ……私は18歳以上ではございますが、私のような人がモデルだなんて、無理があると思います」
18歳だと聞いてしまった以上、宮元がすんなり引き下がるはずはなかった。