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怪しい薬の研究所
第2章 女子高生が温泉で……
「なので、沢下さんにも男性モデルさんにも申し訳ございませんが、都合上、恋人っぽく笑いあっていただくような演技をお願いすると思います。ご了解いただけると幸いです」

「演技は得意ではないのですが、努力いたします」

「ありがとうございます。それでは、この後の段取りについてご説明いたしますね。もうすぐ、残りのスタッフや男性モデルさんも到着する見込みですので、それから、温泉へと移動していただきます。温泉は混浴で、脱衣所も男女共用ですが、先に沢下さんをご案内いたしますので、男性モデルさんと鉢合わせにならないように留意いたしますね。男性モデルさんにもご到着後、今こうして沢下さんにお話しているような説明を聞いていただかなければなりませんので、その間に、沢下さんには温泉に入る準備を済ませていただこうかと考えております」

「ご配慮ありがとうございます」

 朋香の心は晴れなかったが、宮元の気遣いに対してお礼は言っておいた。



 宮元が続ける。




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