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短編 阿吽(あうん)
第5章 安心
彼は、私と居ることで、漠然と安心を手に入れた感覚から、「確証」に変わったようだ。
少なからず、私を必要としていることを、私も確信した。
しかし
彼は、家の中のマイナーチェンジには、全く気付かない人だ。
きっと私のことは判らないままだろう……
長年夫婦が連れ添い、どちらが先に逝くのが不幸かと聞かれたら、やはり、妻が先立つ方が不幸なのだろう。
威張りながらも、妻に依存している夫は多い。
一人残されたら最後、何をどうすれば???
きっと夫は戸惑うのだ。
さすれば、『安心』と言った彼の言葉も頷けたりする。
少なからず、私を必要としていることを、私も確信した。
しかし
彼は、家の中のマイナーチェンジには、全く気付かない人だ。
きっと私のことは判らないままだろう……
長年夫婦が連れ添い、どちらが先に逝くのが不幸かと聞かれたら、やはり、妻が先立つ方が不幸なのだろう。
威張りながらも、妻に依存している夫は多い。
一人残されたら最後、何をどうすれば???
きっと夫は戸惑うのだ。
さすれば、『安心』と言った彼の言葉も頷けたりする。