この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
いろごとプリズム
第3章 文芸部の新入生
「へぇ……。そうだ三年生はもうすぐ18歳になるんですよね?」
「ん?まぁ、そう、だけど」
「じゃあ18禁の官能小説とか書いて下さいよ。ほら、こういうのに応募できる」
彼は官能小説大賞のチラシを見せた。応募資格:18歳から――。
「ええーっ、書けないよこんなの……!」
「無理無理……!」
「僕は読みたいなぁ、先輩たちの描く官能小説……。遠恋で寂しい身体を持て余し、一人で蕾を弄り、泉をわき立たせてしまうサーヤだった、みたいな……」
ゾクッとした。サーヤは見透かされているような気持ちになり、彼が怖くなった。
「ねぇ、書いて読ませてくださいよ、高岡先輩の官能小説……。僕、それ読んで抜くから」

「ちょっと、花見川くん……それセクハラ過ぎ」
さすがに抑えてくれた優奈にサーヤは感謝した。
「セクハラじゃないですよ。つけ込んでるんです。だって僕、高岡先輩すごくタイプなんだもん。かわいいし、頭良さそうでエロい」
この子はっ……!どこまで振り回す気なの……!
「一目惚れって言ってもいいですよ。僕、遠恋の彼氏の寂しさ埋める役でもいいな。でもセフレは嫌です、間に合ってるし。そういうんじゃない魅力を感じる……高岡先輩には」
「……勝手にそんなこと言って先輩からかって……、もういい加減、怒るよ?」
そう返すのが限界だった。サーヤはからかわれていると思っていた。
「からかってないですよ。僕は本気です。ピンと来たんだ。ごめんね望月先輩じゃなくて」
「あっ、いやそのー、私もほら、間に合ってるし……ていうか花見川くんさすが天才的な才能あるだけあって、……変態……、だね?」

「そうですね。否定しません。遠恋の彼氏に、彼氏の弟に、クラスメイトの、なんだっけ小暮くん?そいつらに取られたくないですね。ていうかそれで燃える。高岡先輩を落としたい」
まっすぐに目を見つめてそう言う花見川が、からかっているわけではなさそうなことを、サーヤは悟ってしまった。
/111ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ