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いろごとプリズム
第6章 小暮の誠実
久しぶりに時間のある週末。
昨日の悠真との行為を思い出すだけでサーヤの身体は熱くなる。思い出す、と言うよりは、常にそのことが頭から離れない……と言うべき状態だ。そんな彼女の元に、ショウマからのメールが届いた。
「久しぶり、サーヤ。元気にしてる?
こっちは慣れない事がいっぱいで慌ただしいけど楽しいよ。
GWには東京に戻れると思うからまた連絡する。
早く会いたいよ。 ショウマ」
メールを開いたサーヤは罪悪感に苛まれながら返信をした。
「ショウマ君、メールありがとう。
私は元気です。GWに会えたら大学の話聞かせてね」
もともとベッタリした関係ではなかった二人だった。遠距離恋愛になり、頻繁に連絡を取るというのも考えられなかった。けれど、こんな風に嘘をついているみたいになるのは……、サーヤにとって気が重い事態だ。
(はっきりさせなくちゃ……悠真とのこと)
「兄貴とヤッた時ってイッた?」という悠真の言葉を思い起こす。悠真は、兄貴のものだろうと関係ない、と言いながらも、当然気にしているのだ。それでも自分は……、こんなに想ってくれている二人を弄んでいるのではないだろうか……、そう思うと胸が痛んだ。
パソコンを立ち上げ、カミマPこと悠真の活動を久しぶりにチェックする。余りにも近い存在過ぎて、改めてネットで見ることは特にしていなかった。
「新曲そろそろあげます。ラブソングです」
というカミマPのコメントに対し、こんなコメントがついているのを発見する。
「珍しいですね。恋してるんですか?妬けちゃうなぁ」
そのコメントの主であるルーナはどうやら歌い手で、カミマPの曲を歌ってきている女の子のようだ。アイコンの顔写真を見ると華やかな可愛い子だ。
「ルーナに妬いてもらえるなんて光栄だな」
「え、そんなこと言われたらわたし期待しちゃいますよw」
「何を期待するの?」
「だってわたしカミマPさんの虜ですから~」
「へぇ、じゃあカラダの関係からでお願いします」
「やだーww何言ってんですかww」
……こんなやりとりがネット上で繰り広げられている。そうか、悠真はそこそこ人気が出てきたんだなぁ。と実感させられ、なんだか遠い人になってしまっているような気がして、切なくなる。
昨日の悠真との行為を思い出すだけでサーヤの身体は熱くなる。思い出す、と言うよりは、常にそのことが頭から離れない……と言うべき状態だ。そんな彼女の元に、ショウマからのメールが届いた。
「久しぶり、サーヤ。元気にしてる?
こっちは慣れない事がいっぱいで慌ただしいけど楽しいよ。
GWには東京に戻れると思うからまた連絡する。
早く会いたいよ。 ショウマ」
メールを開いたサーヤは罪悪感に苛まれながら返信をした。
「ショウマ君、メールありがとう。
私は元気です。GWに会えたら大学の話聞かせてね」
もともとベッタリした関係ではなかった二人だった。遠距離恋愛になり、頻繁に連絡を取るというのも考えられなかった。けれど、こんな風に嘘をついているみたいになるのは……、サーヤにとって気が重い事態だ。
(はっきりさせなくちゃ……悠真とのこと)
「兄貴とヤッた時ってイッた?」という悠真の言葉を思い起こす。悠真は、兄貴のものだろうと関係ない、と言いながらも、当然気にしているのだ。それでも自分は……、こんなに想ってくれている二人を弄んでいるのではないだろうか……、そう思うと胸が痛んだ。
パソコンを立ち上げ、カミマPこと悠真の活動を久しぶりにチェックする。余りにも近い存在過ぎて、改めてネットで見ることは特にしていなかった。
「新曲そろそろあげます。ラブソングです」
というカミマPのコメントに対し、こんなコメントがついているのを発見する。
「珍しいですね。恋してるんですか?妬けちゃうなぁ」
そのコメントの主であるルーナはどうやら歌い手で、カミマPの曲を歌ってきている女の子のようだ。アイコンの顔写真を見ると華やかな可愛い子だ。
「ルーナに妬いてもらえるなんて光栄だな」
「え、そんなこと言われたらわたし期待しちゃいますよw」
「何を期待するの?」
「だってわたしカミマPさんの虜ですから~」
「へぇ、じゃあカラダの関係からでお願いします」
「やだーww何言ってんですかww」
……こんなやりとりがネット上で繰り広げられている。そうか、悠真はそこそこ人気が出てきたんだなぁ。と実感させられ、なんだか遠い人になってしまっているような気がして、切なくなる。