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いろごとプリズム
第11章 ショウマのリビドー
悠真の部屋からショウマの部屋へ、全裸のまま連れて行かれたサーヤ。まだ帰ってくるはずの時間にはなっていないショウマの突然の襲来により、全ての計画が崩れ、何をどう話したらいいのか頭の中が真っ白になっていた。部屋に入るなりベッドに組み敷かれ、ショウマの悲しい瞳で見下ろされる。
「……いつからだ」
ショウマが低くつぶやき、問いかける。
「いつから……、あいつと」
「ショウマ君が、名古屋に行ってから……」
サーヤは恐る恐る、小さく答える。
「嘘だっ……!どうせずっと、俺に隠れてっ……」
もう何も信じられない、といった様子のショウマ。初めて見せるその気迫に、サーヤは蛇に睨まれた蛙のごとく怯えている。
「違うの、それは違う……」
「あんなことされて、股を開いてあんなに悦んで……、サーヤ、お前は俺には、あんな風にならなかったじゃないかっ……」
まさに股間を貪られて大声で喘いでいるところに入ってきたショウマに、何も言い訳が通用するはずはない。
「で、でも……、まだ……最後までは……、してないの……」
だからなんだというわけではないが、それは伝えておきたいとサーヤは思った。
「……嘘をつくな。そもそも、そんなことはもうどうだっていい……!あいつ……、あれほど俺がいない間サーヤを家に入れるなと言ったのに……!」
けれど悠真は、それを飲んでいたわけではない。自分の気持ちがサーヤにある事は言ってあったし、奪うつもりだから覚悟しろと宣戦布告までしてあった。
「ごめんなさい……、でも、来ていたのは私の意志でもあるから……」
「あいつをかばうのかよ!!」
今にも泣き出しそうな、怒りと悲しみにまみれたショウマの顔。初めて見る、感情をむき出しにするその姿に、サーヤは罪悪感を募らせる。
「あ、あの……、ショウマ君、ちゃんと話そう?私ね、明日会ったら……、」
別れようと告げるつもりだった。
「何を話すことがあるって言うんだよ……。お前は俺のことなんか、馬鹿にしているんだろう……?サーヤだけじゃない、悠真もだ……っ!まったく、これだから嫌なんだよ、腹違いの弟と暮らすなんて……っ!」
初めて明かされた、異母兄弟だという事実。そう言われれば二人はまったく似ていない。詳しく聞きたいけれど、今はとてもそんな状況じゃない。
「……いつからだ」
ショウマが低くつぶやき、問いかける。
「いつから……、あいつと」
「ショウマ君が、名古屋に行ってから……」
サーヤは恐る恐る、小さく答える。
「嘘だっ……!どうせずっと、俺に隠れてっ……」
もう何も信じられない、といった様子のショウマ。初めて見せるその気迫に、サーヤは蛇に睨まれた蛙のごとく怯えている。
「違うの、それは違う……」
「あんなことされて、股を開いてあんなに悦んで……、サーヤ、お前は俺には、あんな風にならなかったじゃないかっ……」
まさに股間を貪られて大声で喘いでいるところに入ってきたショウマに、何も言い訳が通用するはずはない。
「で、でも……、まだ……最後までは……、してないの……」
だからなんだというわけではないが、それは伝えておきたいとサーヤは思った。
「……嘘をつくな。そもそも、そんなことはもうどうだっていい……!あいつ……、あれほど俺がいない間サーヤを家に入れるなと言ったのに……!」
けれど悠真は、それを飲んでいたわけではない。自分の気持ちがサーヤにある事は言ってあったし、奪うつもりだから覚悟しろと宣戦布告までしてあった。
「ごめんなさい……、でも、来ていたのは私の意志でもあるから……」
「あいつをかばうのかよ!!」
今にも泣き出しそうな、怒りと悲しみにまみれたショウマの顔。初めて見る、感情をむき出しにするその姿に、サーヤは罪悪感を募らせる。
「あ、あの……、ショウマ君、ちゃんと話そう?私ね、明日会ったら……、」
別れようと告げるつもりだった。
「何を話すことがあるって言うんだよ……。お前は俺のことなんか、馬鹿にしているんだろう……?サーヤだけじゃない、悠真もだ……っ!まったく、これだから嫌なんだよ、腹違いの弟と暮らすなんて……っ!」
初めて明かされた、異母兄弟だという事実。そう言われれば二人はまったく似ていない。詳しく聞きたいけれど、今はとてもそんな状況じゃない。