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いろごとプリズム
第13章 エロスの解放
小暮とラブホを初体験した翌週から、サーヤは学校に行ってみることにした。優奈はいつものような野次馬を少々控え、彼女にしては随分優しく接してきた。サーヤは榊かすみを観察した。見れば見るほど、自分のことを面白くないと思っているのが見て取れた。けれども嫉妬心は……、びっくりするほど湧いてこないのだ。小暮のセックスは好きだし、一途に思い続けてくれていることへの感謝もすごくある。だけど、自分は小暮に惚れてはいないんだ……。それをハッキリと実感した。
サーヤはラブホに行った後、ふと思い立って自分のここ数日のことを簡単にまとめて官能小説にして書き止めてみていた。花見川に自分の官能小説を読みたいと言われていたことを思いだしたのだ。放課後それを持ち、部室に行くと、また花見川の豪邸に招待された。
「……へぇ。高岡先輩ほんと……淫乱ですね。僕の言った通りだ」
「うん。認めるよ……花見川くんが言ってたこと」
僕は高岡先輩っていやらしい女性だと思うよ……?もっと自分のエロスを解放した方がいい……僕が手伝ってあげるから……。花見川は前回ここで、サーヤにそう囁いた。サーヤが書いたその官能小説は『エロスの解放』というタイトルだった。
「僕はこのエロスの解放を手伝うことができたのかな?」
「そうだね……影響は大きいと思うよ。花見川くんって魔法使いみたいだから」
「魔法使い?僕が?」
悪戯に笑いながら花見川が言う。
「うん。私の気持ち見透かしてるみたいだし、嘘がつけない……。それに、」
「それに、僕に触れられると淫乱になる……でしょ?」
また言い当てられて、サーヤも笑う。
「うん、そう」
サーヤはラブホに行った後、ふと思い立って自分のここ数日のことを簡単にまとめて官能小説にして書き止めてみていた。花見川に自分の官能小説を読みたいと言われていたことを思いだしたのだ。放課後それを持ち、部室に行くと、また花見川の豪邸に招待された。
「……へぇ。高岡先輩ほんと……淫乱ですね。僕の言った通りだ」
「うん。認めるよ……花見川くんが言ってたこと」
僕は高岡先輩っていやらしい女性だと思うよ……?もっと自分のエロスを解放した方がいい……僕が手伝ってあげるから……。花見川は前回ここで、サーヤにそう囁いた。サーヤが書いたその官能小説は『エロスの解放』というタイトルだった。
「僕はこのエロスの解放を手伝うことができたのかな?」
「そうだね……影響は大きいと思うよ。花見川くんって魔法使いみたいだから」
「魔法使い?僕が?」
悪戯に笑いながら花見川が言う。
「うん。私の気持ち見透かしてるみたいだし、嘘がつけない……。それに、」
「それに、僕に触れられると淫乱になる……でしょ?」
また言い当てられて、サーヤも笑う。
「うん、そう」