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いろごとプリズム
第2章 悠真の部屋で
「兄貴にもオレの気持ちは言ってある。奪うつもりだから覚悟しろってな。今まで付き合ってた女達にはなかった気持ちが……お前にだけあるんだ。オレがこうして引きこもってるのは……、お前といる時間を最優先したかったからだ……なんて言ったら、重たい、か……?」

照れくさそうな表情の悠真に間近でまっすぐに見つめられて、サーヤは今までにないときめきを感じ始めていた。
「え、あの……、びっくりして……、何も考えられな……」
もう一度、唇が重なる。今度はすぐに離れない。熱い悠真の感触が全身を包み込んでいくようで、身動きが出来ない。すると悠真はサーヤの唇をついばむように、ちゅっ、ちゅっ……と吸い始め、舌先で唇を舐め始めた。

(ど、どうしよう……、悠真なのに……嬉しい……っ!)
サーヤはその行為に胸が高鳴る自分を抑えきれなくなってきていた。またそれは、明らかにショウマとのぎこちないキス以上に、サーヤを燃え上がらせていた。
「……っ!」
舌が入ってくる。荒くなり始めた吐息と共に、悠真の舌が熱くサーヤの口内をかき乱す。サーヤはドキドキときめくのと同時に、処女喪失の時に中途半端に開いたエロスの扉から、何かがどんどん溢れ出してきているのを感じる。

「サーヤ……、オレ……、お前しか欲しくない」

悠真の手が胸に触れ、撫で回す。慣れた仕草のその手はすぐに服の中へと忍び込み、下着の中にある尖端を刺激した。
「ん……っ!」
ディープキスをしながらも声が漏れてしまう。しばらくそうして唇を貪り合いながら、悠真の指先は、サーヤの乳首をコリコリと弄り回していた。
「……気持ちいいの?」
「もう……ダメだよこんなの……っ」
「……乳首こんなに勃っちゃったくせに」
「ばかっ……!!」
「いいよ、わかった、もうやめる」
悠真の手が服の中から戻ってくる。サーヤは正直、名残惜しく感じていた。エロスの扉から溢れ出し始めたものを、どうおさめたらいいのやら……。

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